8月

高山植物

コケモモ

コケモモ (ツツジ科スノキ属)【苔桃】(Vaccinium vitis-idaea)亜高山から高山に生える小低木で、釣り鐘型の花の代表格でもあります。ジャムやコケモモ酒になる実の方が有名かもしれません。実はベリーの一種で、カウベリー、リンゴ...
6月

ウラジロナナカマド

ウラジロナナカマド (バラ科ナナカマド属)【裏白七竃】(Sorbus matsumurana)北海道、本州の中部地方以北に分布する亜高山帯から高山帯の低木。普通の「ナナカマド」に比べて葉の光沢が無く、裏面が白っぽく先端が丸っこく、鋸歯も鈍い...
山岳の植物

ホソバノキソチドリ

ホソバノキソチドリ (ラン科ツレサギソウ属)【細葉木曽千鳥】(Platanthera tipuloides)「ツレサギソウ」の仲間で「オオバノトンボソウ」の類によく似ていますが、距があまり跳ね上がらず水平か下向きで、花の向きが一方向にならず...
野山の植物

ニガクサ

ニガクサ (シソ科ニガクサ属)【苦草】(Teucrium japonicum)ちょっと「イヌゴマ」などにも似ていますが、これはもっと雑草的に街の川辺にも生えています。シソ科らしい唇弁花ですが、この属は下唇弁が長く突き出し、上唇弁は小さくて雄...
野山の植物

タカトウダイ

タカトウダイ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【高燈台】(Euphorbia lasiocaula)「トウダイグサ」の仲間でもポピュラーなもので、丘陵地から高原まで、本州以南に幅広く分布します。茎の先端から放射状に小枝を出し、独自の杯状花序...
6月

ミヤマニガイチゴ

ミヤマニガイチゴ (バラ科キイチゴ属)【深山苦苺】(学名:Rubus microphyllus var. subcrataegifolius)「ニガイチゴ」の高山型で、東北から近畿にかけての山地や亜高山帯に生える木本です。日当たりのよい草地...
6月

ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハ (アゲハチョウ科)【麝香揚羽】(学名: Atrophaneura alcinous)雄はほぼ真っ黒で「クロアゲハ」に似ていますが、雌は独特の薄茶色なのですぐに判ります。地味ながら渋い風格のある感じのアゲハです。食草は「ウマノ...
タテハチョウ科

リュウキュウアサギマダラ

リュウキュウアサギマダラ (タテハチョウ科リュウキュウアサギマダラ属)【琉球浅葱斑】(学名:Ideopsis similis)その名の通り、琉球に生息するアサギマダラの仲間ですが、「アサギマダラ」とは別属になっています。八重山諸島の小浜島の...
6月

ノイバラ

ノイバラ (バラ科バラ属)【野茨】(Rosa multiflora) 別名:ノバラ(野薔薇)日本の野薔薇の代表的な種で、ほぼ雑草といっていいほど各地に自生します。とはいえ、薔薇の接ぎ木の台木としてよく使われるそうなので、園芸の世界で地味に活...

フサフジウツギ

フサフジウツギ (フジウツギ科 フジウツギ属)(APG:ゴマノハグサ科)【房藤空木】(Buddleja davidii)属名「ブッドレア」の名称で園芸用に流通している中国原産の低木です。各地で帰化・野生化していて、場所によっては大繁殖してい...
野山の植物

ムサシアブミ

ムサシアブミ (サトイモ科テンナンショウ属)【武蔵鐙】(学名 Arisaema ringens)「マムシグサ」などに代表されるテンナンショウの仲間で、大きな三枚葉が特徴的です。三つ葉をつけた葉柄は地面から二股状に生え、その中間に仏炎苞の花が...
野山の植物

シシガシラ

シシガシラ (シダ植物シシガシラ科ヒリュウシダ属)(Struthiopteris niponica)全国の山林内の湿気のある日陰に生える普通種です。シンプルな単羽状の葉がロゼット状の株になり、中心から胞子葉が高く伸びます。葉柄基部の鱗片は細...
9月

タムラソウ

タムラソウ (キク科タムラソウ属)【田村草】(Serratula coronata var. insularis)アザミにそっくりですが、アザミ属ではなく、一種だけの独自のタムラソウ属。葉にトゲが無いのが特徴で、下の方の葉は羽状になっていま...
9月

イワシャジン

イワシャジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【岩沙参】(Adenophora takedae)「ツリガネニンジン」の仲間で、中部太平洋側に分布が限られ、静岡、山梨、長野、愛知を中心に山地の湿った岩場に見られます。いわゆる「フォッサマグナ要...
野山の植物

ウメバチソウ

ウメバチソウ (ニシキギ科ウメバチソウ属)【梅鉢草】(学名:Parnassia palustris)高原や山地の日当たりのよい湿地に生え、花が梅のようなので名づけられたそうです。端正な白い花は、花の少なくなった季節にとても綺麗なのですが、花...

ハゼラン

ハゼラン (ハゼラン科ハゼラン属)(スベリヒユ科)【爆蘭】(Talinum paniculatum)都会の歩道でも、郊外の住宅地でも、人里に幅広く繁殖する帰化植物です。南米原産で明治時代に移入されたようです。午後から開くという花は、とても小...
9月

タコノアシ

タコノアシ (タコノアシ科タコノアシ属)【蛸の足】(Penthorum chinense)湿地や田んぼまわりに生える目立たない草ですが、独特の花序がタコの足のように見えることから名付けられたようです。個々の花は、花弁が無く、萼片の上に雄しべ...
9月

サクラタデ

サクラタデ (タデ科イヌタデ属)【桜蓼】(Persicaria conspicua)その名に違わず、とても綺麗な桜色の花を咲かせます。日本のタデ属の中でもっとも大きい花とされていますが、それでもタデですからとても小さな花です。雌雄異株で、ち...
9月

マツカゼソウ

マツカゼソウ (ミカン科マツカゼソウ属)【松風草】(Boenninghausenia albiflora var. japonica)「ミカン科」の野草というのもあまり聞きませんが、実際、木本ばかりのミカン科の中で唯一の草本だそうです。4弁...
9月

タチフウロ

タチフウロ (フウロソウ科フウロソウ属)【立風露】(Geranium krameri)「ハクサンフウロ」と「ゲンノショウコ」の間のような大きさと色合いで、茎の立ち上がった先に1-2個の花をつけるのでこの名をもつそうです。低山から亜高山近くま...
9月

キレンゲショウマ

キレンゲショウマ (APG:アジサイ科キレンゲショウマ属)(ユキノシタ科)【黄蓮華升麻】(Kirengeshoma palmata)「レンゲショウマ」に似て黄花である、という名前ですが、ちっとも似ていません。種類としてもキンポウゲ科ではなく...
6月

アオギリ

アオギリ (APG:アオイ科アオギリ属)(旧アオギリ科)【青桐、梧桐】(Firmiana simplex)緑の樹皮が独特で、掌状の葉も特徴的です。また、面白いのは秋に生る実で、まるで葉の縁に豆がくっついたような形で種を飛ばす仕組みになってい...
9月

ハナトラノオ

ハナトラノオ (シソ科ハナトラノオ属)【花虎の尾】(Physostegia virginiana) 別名:カクトラノオ北アメリカ東部原産で、日本へは大正時代に導入された宿根草の園芸植物です。四方に向かって四角錐のかたちに咲くユニークな花が美...
高山植物

ハクサンシャジン

ハクサンシャジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【白山沙参】(学名:Adenophora triphylla var. hakusanensis)別名:タカネツリガネニンジン「ツリガネニンジン」の高山型とされ、ツリガネニンジンよりも丈が低...
野山の植物

イヌキクイモ

イヌキクイモ  (キク科ヒマワリ属)【犬菊芋】(Helianthus strumosus)「キクイモ」は北米原産で根が芋のような根塊になり、江戸時代末期に飼料用作物として伝来したそうです。で、何故「イヌ」かというと、その「キクイモ」にそっく...
9月

トチバニンジン

トチバニンジン (ウコギ科トチバニンジン属)【栃葉人参】(Panax japonicus)栃の木の葉のような5枚葉の葉を輪生する、ちょっと変わった感じのする草です。ウコギ科らしい、ヤツデやウドのような球状の緑の雄性花をつけ、時期が経つと雌性...
9月

イヌトウバナ

イヌトウバナ (シソ科トウバナ属 )【犬塔花】(Clinopodium micranthum)「トウバナ」とそっくりですが、トウバナが春咲きなのに対して夏から秋咲き、萼に毛がある、などの違いが有ります。また、こちらはトウバナよりも山地性とな...
9月

ツルリンドウ

ツルリンドウ (リンドウ科ツルリンドウ属)【蔓竜胆】(Tripterospermum japonicum)その名の通り、ツル性のリンドウです。林下の日陰につるを伸ばし、葉腋にうす紫のリンドウの花をつけます。ツル性で他の枝に巻き付いたりします...
9月

ヒナノウスツボ

ヒナノウスツボ (ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属)【雛の臼壺】(Scrophularia duplicatoserrata)関東以西から九州まで分布する、小型でとても目立たない花です。やや薄暗い林下に生えて、小さな暗紫色のまばらな花なので、知...
野山の植物

サギソウ

サギソウ (ラン科サギソウ属)【鷺草】(学名:Pecteilis radiata)ランの仲間としては珍しく栽培繁殖が確立してきたらしく、鉢植えなどの園芸植物としてはわりあいポピュラーになっている花です。しかし、半面、野生自生のものは各地で既...
野山の植物

クズ

クズ (マメ科クズ属)【葛】(Pueraria lobata)万葉の昔から秋の七草の一つとされ、葛粉や葛根湯など漢方薬の原料とされてきた有用植物ですが、野生のものの使い道が薄れた現在では、猛烈な繁殖力で他の樹を覆ってしまう有害植物となってい...
5月

アオスジアゲハ

アオスジアゲハ (アゲハチョウ科)(学名: Graphium sarpedon)この蝶は関東以南では全く珍しくないのですが、あまり蝶に興味のない人がとても珍しがることがよくあります。多分、花壇とかをひらひら舞っていることは少なく、木の高いと...
9月

ヌスビトハギ

ヌスビトハギ (マメ科ヌスビトハギ属)【盗人萩】(Desmodium podcarpum ssp. oxyphyllum)実がいわゆる、「ひっつきむし」として有名ですね。花も薄ピンクのハギらしい花で可愛いのですが、何しろ小さくまばらな花序な...
野山の植物

フジカンゾウ

フジカンゾウ (マメ科ヌスビトハギ属)【藤甘草】(Desmodium oldhamii)「ヌスビトハギ」と同属で、花も実も似ていますが、花もひっつきむしの実も2-3倍大きいハギです。また、葉序が羽状複葉で(ヌスビトは三出複葉)見分けがつきま...
野山の植物

タカサゴユリ

タカサゴユリ (ユリ科)【高砂百合】(学名 Lilium formosanum)別名:ホソバテッポウユリ、タイワンユリ「テッポウユリ」によく似ていますが、それよりもたいへん葉が細く、花の外側わきに紫色がかった細帯が入ります。台湾原産の外来侵...
野山の植物

シュロソウ

シュロソウ (ユリ科)(APG:シュロソウ科シュロソウ属)【棕櫚草】(Veratrum maackii var. reymondianum)林下の湿地や湿原に生える、実に地味な花をつける植物ですが、山でおなじみの「コバイケイソウ」や「バイケ...
野山の植物

カリガネソウ

カリガネソウ (シソ科カリガネソウ属)(旧クマツヅラ科)【雁金草】(Tripora divaricata)別名「帆掛草」というように、実に変わった形のシソ科の花ですが、アキギリや各種ハーブ類のように、ハナバチなどが蜜を集めにきたときに花粉の...
9月

ジュズダマ

ジュズダマ (イネ科ジュズダマ属)【数珠玉】(Coix lacryma-jobi)あの数珠玉が実として生る元祖数珠玉ですが、もとはインドなどの熱帯アジア原産とのことで、古代には食料穀物として利用され、人とともに日本に渡ってきたそうです。そし...
9月

センニンソウ

センニンソウ (キンポウゲ科センニンソウ属)【仙人草】(Clematis terniflora)密生する純白の4弁の萼片と蕊がとても美しいつる植物です。センニンソウ属は「クレマチス」のことで、あのカザグルマが同属です。キンポウゲ科の常で、こ...
9月

ミズタマソウ

ミズタマソウ (アカバナ科ミズタマソウ属)【水玉草】(Circaea mollis)小さな白い花は、一見あまり見ばえもしないのですが、花後の緑の果実が薄暗い林内に浮かび上がって幻想的。なんとも不思議な感覚の草です。湿った日陰の林下に茂みをつ...