イワタバコ (イワタバコ科イワタバコ属)【岩煙草】
(Conandron ramondioides)
沢などの日の当たらない濡れた岩場に生え、独特な星形の花を咲かせます。
生える場所や環境によって、花は単体で立ち上がったり、散状花序で垂れ下がったり、岩壁や石垣を覆う群生にもなります。
独特の大きな葉を数枚だけ根生し、根元から花茎を伸ばし紫色の花を4-5個咲かせます。
花は5裂の星形で、青紫~赤紫色ですが、中心部が白く抜け、オレンジ色の斑紋があります。
稀に白花もあるようです。
東北南部以南の本州と四国、九州、沖縄の山地に分布します。
変種の「ケイワタバコ」は花茎等に軟毛が生えていて、葉の形が左右非対称のものとなります。
地域によって混在しており、一般に区別せずに全て「イワタバコ」と呼んでいることが多いようです。
有名な鎌倉のイワタバコは全て「ケイワタバコ」だそうです。
皇居の庭園にあったものは、人工の滝から垂れ下がっていました。
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