7月

野山の植物

チダケサシ

チダケサシ (ユキノシタ科チダケサシ属)【乳蕈刺】(Astilbe microphylla)同類の「アカショウマ」や「トリアシショウマ」に似た仲間ですが、これの方が低地にも山の湿地にもに生えるようです。また、花序が淡いピンク系で形よく高く伸...
9月

ミソハギ

ミソハギ (ミソハギ科ミソハギ属)【禊萩】(Lythrum anceps)春から初夏の花が終わり、夏の花も本格化する前の梅雨時は、わりあい地味な花が多いように思いますが、華やかな彩りを与えてくれるミソハギがひときわ眼を引きます。湿地や水辺ま...
6月

サルオガセ

サルオガセ (地衣類サルオガセ科)(サルオガセ属 Usnea)写真の木ではなく、木の枝に吊り下がる白緑色のひげのようなやつです。空気の綺麗な冷涼・湿潤な山岳にしか生育できません。「霧藻」という、ロマンチックな日本名がありますが、実際霧の深い...
野山の植物

イワタバコ

イワタバコ (イワタバコ科イワタバコ属)【岩煙草】(Conandron ramondioides)沢などの日の当たらない濡れた岩場に生え、独特な星形の花を咲かせます。生える場所や環境によって、花は単体で立ち上がったり、散状花序で垂れ下がった...

カサブランカ

カサブランカ (ユリ科)(学名: Lilium 'Casa Blanca')日本の「ヤマユリ」などをベースに品種改良され、オランダで創りだされた園芸種です。豪華で純白なので、お祝いの生花や花束に、胡蝶蘭と並んで人気があるのではないでしょうか...
野山の植物

オニユリ

オニユリ (ユリ科ユリ属)【鬼百合】(Lilium lancifolium)百合類の中の王様ともいえますが、オニユリは大陸由来の種類らしくアクの強さに好みが別れるかもしれません。やはり、日本特産の「ヤマユリ」に軍配が上がるかもしれません。し...
野山の植物

トキワハゼ

トキワハゼ (サギゴケ科サギゴケ属)(ハエドクソウ科)(ゴマノハグサ科)【常磐爆】(Mazus pumilus)とても綺麗で洒落た造形ですが、何せ小さいのであまり普通の人の眼をひきません。たいへんよく似た花に「ムラサキサギゴケ」がありますが...
高山植物

ヒメカラマツ

ヒメカラマツ (キンポウゲ科)【姫落葉松】(Thalictrum alpinum var. stipitatum)ちょっと「ジロボウエンゴサク」を思わせるような葉の草に、何やら赤紫っぽい蕾がたくさん付いています。ごく一部で、蕾がほどけて花が...
高山植物

タカネニガナ

タカネニガナ (キク科ニガナ属)【高嶺苦菜】(Ixeridium alpicola)「ニガナ」の高山型で、亜高山以上の岩場や礫地に生えます。「ハナニガナ」とよく似ていますが、草地ではなく岩礫地に生え、全体に小型で細く、花弁は9-10枚となり...
野山の植物

シロバナニガナ

シロバナニガナ (キク科ニガナ属)【白花花苦菜】(Ixeridium dentatum subsp. nipponicum var. albiflorum)「ハナニガナ」の白花ですが、わりあい山地性のようです。低山から高山まで幅広く分布し、...
タテハチョウ科

コヒョウモン

コヒョウモン (タテハチョウ科)【小豹紋】(Brenthis ino)夏本番となった高原に舞うヒョウモンチョウ類の中でも、やや小型でやや丸っこいので優しい感じのする蝶です。「ヒョウモンチョウ」との区別が微妙で、じっくり見れるか、後で写真判定...
7月

ヒメシジミ

ヒメシジミ (シジミチョウ科)(Plebejus argus)本州以北の山地草原に住む、準絶滅危惧種。光の角度によっては紫が鮮やかに見えます。食草は、アザミ類やイタドリ類など。
山岳の植物

オオナルコユリ

オオナルコユリ (クサスギカズラ科アマドコロ属)(ユリ科)【大鳴子百合】(Polygonatum macranthum)全体の大きさとしては、大きめの「ナルコユリ」とあまり変わらないようですが、葉が大きく幅広で脈が目立ちます。花数はむしろ少...
6月

オニシモツケ

オニシモツケ (バラ科シモツケソウ属)【鬼下野】(Filipendula camtschatica)木の「シモツケ」ではなく、草の「シモツケソウ」の仲間ですが、灌木のように大きくなります。掌状の葉も、プラタナスのように大きくなり、「オニ」の...
高山植物

キンコウカ

キンコウカ (APG:キンコウカ科キンコウカ属)(ユリ科)【金光花】(Narthecium asiaticum)細い星形の黄色い花が陽光に輝いている様子は、いかにも「金光花(金黄花)」の名前にふさわしい感じがします。オレンジ色の葯との対比も...

クリンソウ

クリンソウ (サクラソウ科サクラソウ属)【九輪草】(学名 Primula japonica)プリムラの属名があらわすように、「サクラソウ」の仲間で、鮮やかな紅色の花を数段に連ねて咲く、日本特産種です。深い山地の湿地や水辺に多く、大きな群落を...
野山の植物

エゾアジサイ

エゾアジサイ (アジサイ科アジサイ属)【蝦夷紫陽花】(Hydrangea serrata var. megacarpa)「ヤマアジサイ」の北方多雪地帯変種とされています。北海道と本州日本海側に多く分布します。普通のヤマアジサイが基本白花なの...
高山植物

アカバナシモツケソウ

アカバナシモツケソウ (バラ科)【赤花下野草】(Filipendula multijuga var. ciliata)草むらの中に、はっと眼を引く鮮やかな濃ピンクの色。普通の「シモツケソウ」の高山型です。本州中部山岳や北関東、福島県などの亜...
大雪山

エゾツツジ

エゾツツジ (ツツジ科エゾツツジ属)【蝦夷躑躅】(Therorhodion camtschaticum)花の色がとても美しい、高山性のツツジです。「エゾ」の名のように北海道に分布する他、本州では、秋田駒ヶ岳・早池峰山・岩手山などにしか分布し...
6月

シモツケ

シモツケ (バラ科シモツケ属)【下野】(Spiraea japonica)コデマリなどの仲間で、山の日当たりのよいところに茂っています。下野の国で最初に見つかったことから名付けられたそうですが、日本全国に分布します。高山性の同属に、「イワシ...
6月

アキノタムラソウ

アキノタムラソウ (シソ科アキギリ属)【秋の田村草】(Salvia japonica) 「秋の」といっても、実際には夏の初めごろから咲き始めます。ところが、別に「ナツノタムラソウ」も存在しています。学名「Salvia japonica」とい...
野山の植物

ガクアジサイ

ガクアジサイ (アジサイ科アジサイ属)【額紫陽花】(Hydrangea macrophylla f. normalis)いわゆる「アジサイ」の原種で、「額」の名のように花序の周辺部を「装飾花」が取り囲む形です。もともとの原種は、関東南岸から...
6月

ウズアジサイ

ウズアジサイ (アジサイ科アジサイ属)【渦紫陽花】(Hydrangea macrophylla cv.Uzuajisai)別名: オタフクアジサイ飯能・天覧山の下り途中でみたアジサイが変なアジサイでした。調べてみると「ウズアジサイ」という種...
6月

ハエドクソウ

ハエドクソウ (ハエドクソウ科ハエドクソウ属)(クマツヅラ科)【蠅毒草】(学名:Phryma leptostahya subsp asiatica)有毒成分を含む草で、昔から殺虫剤の原料とされていたことから、「蠅毒草」とは、ずいぶんな命名で...
6月

ハンゲショウ

ハンゲショウ (ドクダミ科ハンゲショウ属)【半夏生、半化粧】(Saururus chinensis)ハンゲショウは、本州以南の川辺や湿地に生え、夏のはじめに花をつけます。花期には、花に近い位置の葉を白化させ独特の景観を生み出します。ハンゲシ...
6月

ノカンゾウ

ノカンゾウ (ススキノキ科ワスレグサ属)(ユリ科)【野萱草】(Hemerocallis fulva var. longituba)同類の「ヤブカンゾウ」と比べると葉が細長いです。花の色は同系ながら、細身の6弁一重でシンプルですね。同じワスレ...

ツクバネソウ

ツクバネソウ (シュロソウ科ツクバネソウ属)(ユリ科)【衝羽根草】(Paris tetraphylla)輪生する4枚葉が特徴的な、全国の山地に生える野草です。8本の雄しべがいきなり萼から突き出たような、およそ花らしくない特異な花を咲かせます...
6月

オオバギボウシ(トウギボウシ)

オオバギボウシ(トウギボウシ) (APG:キジカクシ科ギボウシ属)(ユリ科)【大葉擬宝珠】(学名:Hosta sieboldiana)およそ日本全国の庭に植えられている園芸植物でもありますが、全国の山野に分布する野草でもあります。昔から野生...
6月

アヤメ

アヤメ (アヤメ科アヤメ属)【綾目】【文目】(Iris sanguinea)アヤメは、「ハナショウブ」、「カキツバタ」と常に混同されがちですが、ハナショウブ、カキツバタが湿地性なのに対して陸生で、湿地にも咲きますが野山の草原状のところに多く...
野山の植物

ヤブカンゾウ

ヤブカンゾウ (ススキノキ科ワスレグサ属)(ユリ科)【薮萱草】(Hemerocallis fulva var. kwanso)「カンゾウ」といっても、漢方薬の「甘草」ではなく、「萱草」。ワスレグサ属(ヘメロカリス)の一群の植物の呼び名です。...
野山の植物

キヌタソウ

キヌタソウ (アカネ科ヤエムグラ属)【砧草】(Galium kinuta)「アカネ科ヤエムグラ属」の仲間ですが、葉の感じがユリ科的なので、最初のころ「ツクバネソウ」と間違えていました。もちろん、花は全く違いますし、全体が全然小さく、十字対生...
6月

ヤグルマソウ

ヤグルマソウ (ユキノシタ科ヤグルマソウ属)【矢車草】(Rodgersia podophylla)山中のやや湿った感じの広葉樹の林下に群落をつくります。葉の形から「矢車」の名がついています。花は、ショウマの仲間のようなたいへん細かい花の集ま...
6月

ツルアジサイ

ツルアジサイ (アジサイ科アジサイ属)【蔓紫陽花】(Hydrangea petiolaris)深山で気根を出して他の樹木や岩場などを這い上がる、ツル性のアジサイです。垂直な樹木にもどんどん這い上がり、20mぐらいに達することもあります。花は...
6月

ニシキウツギ

ニシキウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【二色空木】(Weigela decora)ニシキウツギは「錦ウツギ」かと思っていましたが、「二色ウツギ」なのでした。花の咲き始めは白黄色で、次第に赤くなるというのが特徴ということです。「タニウツギ...
野山の植物

カワラナデシコ

カワラナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【河原撫子】(Dianthus superbus var. longicalycinus)いわゆる「ヤマトナデシコ」というくらいで、日本古来から親しまれてきた花です。江戸時代に流行した古典園芸種のひと...
6月

ビロードモウズイカ

ビロードモウズイカ (ゴマノハグサ科モウズイカ属)(学名:Verbascum thapsus)現物を間近で触ってみるのは初めてでしたが、まさにビロードの手触りの不思議な葉。ヨーロッパおよび北アフリカとアジアに原産する植物で、明治以降に日本に...
9月

ユウガギク

ユウガギク (キク科シオン属)【柚香菊】(Aster iinumae)ユウガギクは「優雅」ではなく、「柚子の香り」という意味で名づけられたそうですが、嗅いでみても、またWEBなどで調べても、あまりそのような香りは感じられないようです。総苞が...
6月

キキョウ

キキョウ (キキョウ科キキョウ属)【桔梗】(Platycodon grandiflorus)秋の七草として古典的に親しまれてきた花で日本全国に分布しますが、植えられたものは、どこでも見られるものの、野生のものはほとんどの地域で絶滅危惧種とな...
野山の植物

イチヤクソウ

イチヤクソウ (APG:ツツジ科イチヤクソウ属)(イチヤクソウ科)【一薬草】(学名:Pyrola japonica )全国の里山に普通に分布する花ですが、半日陰の林下を好み菌根菌にもある程度依存しているようで、生育適地はそんなに多いわけでは...
6月

ミヤマガマズミ

ミヤマガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属)(学名:Viburnum wrightii )普通の「ガマズミ」よりもやや山地性で、花がころころした印象で花序が少なめのような感じです。葉には毛が少なく、葉柄が赤っぽく毛があります。ミヤマガマズミ...