オニユリ (ユリ科ユリ属)【鬼百合】
(Lilium lancifolium)
百合類の中の王様ともいえますが、オニユリは大陸由来の種類らしくアクの強さに好みが別れるかもしれません。
やはり、日本特産の「ヤマユリ」に軍配が上がるかもしれません。
しかし、この迫力は鬼の名を冠しただけのことはあり、夕方の林の中などで見ると、ちょっと鬼気迫る感もありますね。
おおもとが人為的な帰化植物らしいので、人里離れた深山やあまり高い山には無く、高い山や標高の高い高原には、代わりに「コオニユリ」が分布します。
コオニユリとオニユリは花だけ見るとほぼ区別できず、葉腋に「ムカゴ」がつくかどうかで見分けます。
オニユリの場合、「ヒガンバナ」などと同様に、3倍体で種子ができず、代わりにムカゴで栄養生殖を行ない増えるようです。
ちなみに、日本のユリでムカゴができるのはオニユリだけだそうです。