キバナアキギリ (シソ科アキギリ属)【黄花秋桐】
(Salvia nipponica) 別名:コトジソウ
学名「Salvia nipponica」で、まさにその名も「日本のサルビア」です。
シソ科の典型的なワニグチのようなかたちに、蛇の舌のように雌しべがペロペロと出ています。
その下、花の入り口に2つの雄しべが腕状につき出ています。
この雄しべの付け根の先に連動して「仮雄しべ」があり、虫が密を求めて潜り込むと、この「仮雄しべ」が押されてテコの原理で本物の雄しべの先が下がり、虫の背中に花粉を付けます。
後戻りして這い出した虫が他の花に行った時に、背中に付いた花粉がペロペロ出ている雌しべに触れる仕組みです。
ごく近い種類に希少種の「シナノアキギリ」があります。
また、紫の花の「アキギリ」は中部から関西の分布です。
野山公園のHPで開花情報が出たので見に行った次第です。
ビジターセンターの周辺に3箇所の主な群生地があるのですが、まだ咲き始めなので、それほど群生感がありませんでしたが、柔らかな薄黄色の花をたくさん見ることができました。
見ている間にもマルハナバチがたくさん働いていましたが、感心するくらいちょうどベストサイズで、花にすっぽりはまっていました。