ヒオウギアヤメ (アヤメ科アヤメ属)【檜扇菖蒲】
(Iris setosa)
アヤメは花菖蒲やカキツバタと常にごっちゃにされてますが、ヒオウギアヤメは本州中部では準高山植物ともみられる地位にいるだけあって、異質の野趣があります。
湿原に遠く揺れる姿は清楚で、どこまでも明るい草原の点景ですが、近くで拡大して見ると独特の凄みさえあります。
視点を変えて真上から見ると、これは万華鏡の世界。
アヤメよりも湿地性の場所に生え、内花被片がアヤメのように立たず退化していて見えません。
那須地方の一部には、変種の「ナスヒオウギアヤメ」があります。