コニシキソウ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【小錦草】
(Euphorbia maculata)
畑の縁や空き地、路傍や荒れ地など、他の草が少ない土の上を這うように四方八方に広がり勢いよく繁殖する雑草です。
北アメリカからの帰化植物で、明治時代に渡来して、現在はほぼ全国に分布しています。
楕円形の小さな葉は付け根が左右非対称で、中央に赤黒い斑紋があります(無い場合もある)。
花は雄花と雌花があり、細長いラッパ型の雄花の縁には白い小さな付属体が花弁のようについています。
雌花の子房には毛がたくさん生えていて、茎にも屈毛が多く生えています。
雄花も雌花も蜜腺をもっていて、その蜜を求めて来るアリが花粉の媒介者となるようです。
茎を折ると乳白色の汁が出てきますが有毒で、かぶれることがあります。
よく似た在来種の「ニシキソウ」はやや大きく、葉の斑紋が無く子房に毛が無いことで見分けられます。
また、類似種には「オオニシキソウ」や「アレチニシキソウ」などの外来種があります。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】