ミヤマムグラ (アカネ科ヤエムグラ属)【深山葎】
(Galium paradoxum subsp. franchetianum)
山地帯から亜高山帯の林下の日陰に生える小型の「ムグラ」です。
「ヨツバムグラ」より高所に分布し「クルマムグラ」と同等な環境に生えます。
上部の葉は4枚輪生ですが、実際には対生の葉+托葉ということらしいので、大小2枚づつが向かい合っています。
下部の葉は対生で葉縁に細かい棘上の鋸歯があります。
他のヨツバムグラ類と違い、明瞭な葉柄があり「アカネ」の葉序にちょっと似ています。
花は2-3mmほどのたいへん小さな4弁花で、子房には鈎型に曲がった毛が生えています。
苔むして薄暗い林床で微細な白い花が意外と目立ちます。