アカネ(アカネ科アカネ属)【茜】
(Rubia argyi)
山野や林縁で普通に見られる雑草ですが、その根から「茜色」の染料をつくる「アカネ」の草です。
ツル性で茎には逆刺があり、他の草木に盛んに絡まって伸び、山道などに垂れ下がっていうのをよく見かけます。
独特のスペード型の葉が4枚輪生しているような形は、実際には対生プラス托葉とのことです。
秋にかけて、うす黄緑色の5裂のたいへん小さな花をつけます。
花の終わったあとの晩秋には黒っぽい実になりますが、それとは別に花期に実のようなものがたくさん見られます。
これは実や蕾ではなく、タマバエの仲間が産卵して繭を作った虫こぶ(虫えい)で、「アカネツボミフクレフシ」と呼ばれています。
かなりの確率で寄生されるようで、花と一緒にたくさんついています。