クモマキンポウゲ (キンポウゲ科キンポウゲ属)【雲間金鳳花】
(Ranunculus pygmaeus)
「タカネキンポウゲ」と同様に、北アルプス・白馬岳周辺の限られた礫地だけに僅かに生育する、氷河期遺存と思われる希少な高山植物です。
草丈わずか10cmほどの小ぢんまりした植物で、丸く切れ込みの深い葉で、立ち上がった花茎の先に黄色い花を一つつけます。
花はキンポウゲ科らしい光沢ある黄色で、花弁の下に萼片があり、20本ほどの雄しべの中心には緑色の集合果ができています。
周北極分布を示す完全に北方系の植物です。
環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠA類(CR)
白馬五竜高山植物園では、環境省の白馬岳現地調査時に採取された種子を栽培し、生育・開花に成功しを行い生息域外保全を行っています。
増やした株を一般公開しているので見ることができます。