サクラスミレ (スミレ科スミレ属)【桜菫】
(Viola hirtipes)
日本産の野生スミレの中で最大の花を咲かせ、「スミレの女王」と称される豪華な花です。
ほぼ全国的に分布するものの、里には無く、標高のある山地の日当たりの良い草原に生育します。
無茎種で花茎や葉が直立し、花期には葉が展開し始めのことも多いです。
また、「マキノスミレ」のように葉が直立する場合もあります。
大きな花は平たく開き、独特のくすんだ赤紫色で全体にうすい紫条が入ります。
広い花弁の先端はサクラの名の通り桜の花のように凹んでいることも多いですが、変化が多いようです。
花の中心に白い毛が密生し、中の蕊は普通見えません。
距は中太から細身で、反り上がっていることもあります。
全国23都府県で絶滅危惧指定