コクラン (ラン科クモキリソウ属)【黒蘭】
(Liparis nervosa)
同属の「クモキリソウ」によく似た蘭で、茨城以南の低山の日陰の林内に生育します。
花の造りもクモキリソウによく似ていますが、名前の通り花が黄緑の地に黒紫色~暗褐色を帯びた色となります。
花序には数個から十数個の花をつけ、唇弁は反り返り先端が凹みます。
背萼片が後ろに向いてしまうので蕊柱が上に直立して突き出した感じになります。
葉は平滑な表面に葉脈がくぼみ、縁がゆるく波打ちます。
葉は冬場も枯れずに越冬するので、冬枯れの林床ではよく目立ちます。
埼玉県:絶滅危惧ⅠA類(CR)
東京都:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
山梨県:絶滅危惧種ⅠB類(EN)
栃木県:準絶滅危惧(Cランク)
群馬県:絶滅危惧ⅠA類(CR)
福島県:絶滅危惧種Ⅱ類(VU)
石川県:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)
福井県:県域絶滅危惧Ⅱ類