ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)
(Argyreus hyperbius)
元来、ヒョウモンチョウの仲間としては南方系の種類で、もともと日本では近畿地方以南にしかいなかったので、子供のころなどには絶対見られない蝶でした。
しかし、2000年ごろから関東でもほぼ普通に見られるようになってきました。
蝶の分布域は全体的に近年北上してきていて、温暖化の証拠ともいわれますが、これも典型的な一種です。
全て温暖化の影響かどうかは断定できませんが、もう一つの要因は食草のスミレ類としてパンジーやビオラがどこにでも植えられているということもあるのでしょう。
もちろんこの蝶は本来日本にいるものの生息域の拡大なので、要注意帰化種などではありません。
ちなみに、「ツマグロ」になっているのは雌で、雄は普通のヒョウモンチョウ柄です。
雄は「ツマグロ」になっていない。