シュンラン (ラン科シュンラン属)【春蘭】
(Cymbidium goeringii)
日本の野生蘭の代表とも言える種類で、他のランと同様、菌根菌との共生によって生育しています。
学名(属名)の示す通り、園芸蘭の「シンビジウム」とおなじ仲間です。
この仲間には「マヤラン」「サガミラン(モドキ)」などが含まれます。
春一番に咲き出す、里山や雑木林の普通種ですが、眼にすることも多い分、盗掘されることも多いようです。
東京都では絶滅危惧I類
狭山丘陵では雑木林のそこここに、意外と多く見られます。
ただし山野草としてポピュラーなので盗掘も多いようです。
清瀬の住宅地の間に残っている雑木林が市の保護樹林となって、野草の保護と増殖に努めた結果、シュンランをはじめキンラン、ギンランなどの花期公開をできるようになりました。
ここのシュンランはたいへん色鮮やかな瑞々しい感じで見事です。
東村山の八国山で、辛うじて一株だけ咲いているのに出会えました。
スミレの写真を撮っていたら、通りかかったここの林の常連らしいおじさんが、「あのへんにジジババ咲いてるよ」と案内してくれたのですが、一箇所はどうやら盗まれたあとだったようです(–;;
この山の林はわりあい開けて乾いたところが多いので、あまり多くないかもしれません。
シュンラン - 雑木林に春の喜びを唄う花 –