「野菊」という言葉は誰でも知っていてイメージできるでしょうけれど、そのような植物は無く、植物学的にきっちり定義できる基準はありません。
一般に思い浮かべる「菊」らしい感じがするキク科の野生の花、としか言いようがないようです。
分類学的にいえば、キク科の中の「キク属」「シオン属」のほとんど全ては含んでよいと思われます。
いかにも野菊の代表といった感じのものとしては「ヨメナ」や「ユウガギク」「リュウノウギク」あたりはその典型です。
またその他の属に属するものでも「アズマギク」や「ウサギギク」などは野菊っぽい感じがすると思います。
反対に立派にキク科キク属であっても「イソギク」などは野菊という感じはしにくいでしょう。
ここでは、そのようなざっくりした感じでまとめています。