季節別

野山の植物

ヒキヨモギ

ヒキヨモギ (ハマウツボ科ヒキヨモギ属)【引蓬】(Siphonostegia chinensis)「ヨモギ」という名がついていますがヨモギとは全く関係なく、ハマウツボ科の半寄生植物です。因みにヨモギの名は、葉の形が似ているからということのよ...
野山の植物

ヒメガマ

ヒメガマ (ガマ科ガマ属)【姫蒲】(Typha domingensis)全国の沼や溜池、水路などに生え、深い水深まで生育します。蒲の穂となる太い雌花花序とその上にある雄花花序との間が、数センチ離れてつくのが特徴のようです。「ヒメ」といっても...
9月

メマツヨイグサ

メマツヨイグサ (アカバナ科マツヨイグサ属)【雌待宵草】(Oenothera biennis)マツヨイグサ属は全てアメリカ大陸原産で、メマツヨイグサは明治時代に入ってきた北アメリカ原産の帰化植物です。この仲間の黄花の種類の中で一番普通に見ら...
野山の植物

ミズオトギリ

ミズオトギリ (オトギリソウ科ミズオトギリ属)【水弟切】(Triadenum japonicum)全国の湿地や沼地などに生える小型の草で、日本のオトギリソウ類で唯一黄色くない花。茎先と葉腋に小さな淡紅色の5弁花をつけます。雄しべは3本1セッ...

コウゾリナ

コウゾリナ (キク科コウゾリナ属)【剃刀菜】(Picris hieracioides subsp. japonica)夏場にタンポポのような黄色い頭花をつけ、葉は細長いヘラ型で波状の鋸歯があります。全国の山野や草原に立ち上がって伸び、全体に...
野山の植物

キセワタ

キセワタ (シソ科メハジキ属)【着せ綿】(Leonurus macranthus)メハジキ属ということで「メハジキ」に似ていますが、むしろ全体の印象は「オドリコソウ」に似た感じがします。毛深い茎は四角形で、唇状の花が段々に輪生します。下唇弁...
野山の植物

セリ

セリ (セリ科セリ属)【芹】(Oenanthe javanica)春の七草でおなじみの芹は、日本全国に分布し沢沿いの泥地や休耕田、湿地などに茂ります。たいへん細かい花は雄性先熟で、雄性期には飛び出した雄しべが目立ちます。春先の山菜として七草...
野山の植物

ムニンノボタン

ムニンノボタン (ノボタン科ノボタン属)【無人野牡丹】(Melastoma tetramerum)4弁の白い花を咲かせる小笠原諸島の父島の固有種で、極めて少数しか残っておらず、一時は最後の一株となっていました。植物園などで人為増殖して植え戻...
野山の植物

ガガイモ

ガガイモ (キョウチクトウ科イケマ属)(ガガイモ科)【鏡芋、蘿藦】(Metaplexis japonica)モフモフ感のある5弁の花を咲かせ、全国の日当たりのよい野原などに生え、田畑まわりの雑草としても広く生育するつる植物です。花は白から赤...
9月

ツルフジバカマ

ツルフジバカマ (マメ科ソラマメ属)【蔓藤袴】(Vicia amoena)全国の山野に生える豆の花で、「クサフジ」に似ていますが、クサフジの終わった8月ごろから秋に咲き、花がやや大きめでやや赤めな印象です。小葉が5-8対(10-16枚)とク...
山岳の植物

フクシマシャジン

フクシマシャジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【福島沙参】(Adenophora divaricata)「ツリガネニンジン」と同属でたいへん良く似ており、同じようなところに一緒に生育していることも多いようです。ツリガネニンジンとの違いは...
山岳の植物

オオナンバンギセル

オオナンバンギセル (ハマウツボ科ナンバンギセル属)【大南蛮煙管】(Aeginetia sinensis) 別名:ヤマナンバンギセル普通の「ナンバンギセル」と同様、ススキなどのイネ科植物の根に寄生する寄生植物です。ナンバンギセルよりも大型で...
野山の植物

オオヒナノウスツボ

オオヒナノウスツボ (ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属)【大雛の臼壷】(Scrophularia kakudensis)名前の通り「ヒナノウスツボ」の大きいやつで、一般的な解説では高さ1mになるとありますが、これは背丈以上ぐらいありました(18...
6月

ナゴラン

ナゴラン (ラン科ラン属)【名護蘭】(Sedirea japonica)伊豆諸島、本州の一部(紀伊半島、福井、隠岐)、四国、九州、南西諸島に分布する希少な着生蘭。常緑樹林内のスダジイなどの樹幹や岩上に着生し、肉厚で楕円形の大きめの葉をもち太...
野山の植物

テリハハマボウ

テリハハマボウ (アオイ科フヨウ属)【照葉浜朴】(Hibiscus glaber) 別名:モンテンボク小笠原諸島の固有種で、学名の通り「ハイビスカス」の仲間です。鮮やかな黄色の花は中心が暗赤色でまるで園芸種の「ムクゲ」のようです。一日花で、...
野山の植物

ミゾコウジュ

ミゾコウジュ (シソ科アキギリ属)【溝香需】(Salvia plebeia)東北南部から四国、九州、沖縄まで広く分布する、本来どこにでもある雑草のはずですが、各地で絶滅危惧となっています。日当たりの良い湿地という、どこにでもありそうでいて、...

ヒメスイレン

ヒメスイレン (スイレン科スイレン属)(Nymphaea cv. Heloola)「スイレン(睡蓮)」は温帯から熱帯にかけて分布し、日本に自生する原種は「ヒツジグサ」一種のみで、世界に50種前後とされるようですが、園芸種がたいへん多く作られ...
野山の植物

カノコユリ

カノコユリ (ユリ科ユリ属)【鹿の子百合】(Lilium speciosum)鹿児島県の甑島列島が最も有名な群生地で、九州、四国の一部地域に自生する美しいユリです。「ヤマユリ」に近い感じがするほどの大きな濃ピンクの花弁が大きく反り返り、ヤマ...
9月

キノエササラン

キノエササラン (ラン科クモキリソウ属)【木の上笹蘭】(Liparis bootanensis var. uchiyamae)奄美大島で過去ただ一度だけ発見され、その後発見されていないという幻の蘭みたいです。その、ただ一度採取された株の末裔...
野山の植物

シマホタルブクロ

シマホタルブクロ (キキョウ科ホタルブクロ属)【島蛍袋】(Campanula microdonta)大島から青ヶ島までの伊豆諸島に分布していて、離島植物の常として島によって変異が多いようです。関東地方の太平洋側にも点々と分布し、雑種もみられ...
山岳の植物

オオビランジ

オオビランジ (ナデシコ科 マンテマ属)(Silene keiskei var. keiskei)栃木、群馬、埼玉、神奈川、山梨、長野、静岡県に分布する日本固有種で、低山帯~亜高山帯の岩場に生える多年草。花は紅紫色で、類似の高山植物「タカネ...

イシダテホタルブクロ

イシダテホタルブクロ (キキョウ科ホタルブクロ属)【石立蛍袋】(Campanula punctata var. kurokawae)四国・徳島県石立山の石灰岩地に稀産するホタルブクロの石灰岩変種で、草丈が最大20-30cmまでの矮性種です。...
9月

イヌタヌキモ

イヌタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属)(Utricularia australis)全国の池や用水路などに生育する水草で、水中に捕虫嚢をもち、微細なプランクトンなどを捕食する食虫植物です。夏には水上に花茎を突き出し、黄色い小さな花を咲かせま...
9月

ホシホウジャク

ホシホウジャク (スズメガ科)【星蜂雀】(Macroglossum pyrrhosticta)夏の天気のよい日向で、花から花へとホバリングしながら吸蜜して飛び回る、蜂のようなハチドリのような蛾です。同じような生態の「オオスカシバ」に似ていま...
7月

ミヤマイボタ

ミヤマイボタ (モクセイ科イボタノキ属)(Ligustrum tschonoskii)「イボタノキ」よりも高所に分布する山地性のもので、全国の広葉樹林からブナ帯の林内に生育します。イボタノキと外見はほぼ同じですが、こちらは葉先が尖った形にな...
野山の植物

ヤナギタンポポ

ヤナギタンポポ (キク科ヤナギタンポポ属)【柳蒲公英】(Hieracium umbellatum)北海道、本州、四国に分布する背の高いタンポポで、柳状の葉が互生します。花は舌状花のみで構成され、散状花序となり総苞片は反り返ります。葉は厚手で...
野山の植物

マネキグサ

マネキグサ (シソ科マネキグサ属)【招草】(Loxocalyx ambiguus) 別名:ヤマキセワタ千葉県以西の本州と、四国、九州に分布する日本固有種です。近い種類の「ヤマジオウ」によく似た花で、シソ科らしい形の紅色の花で白い縁取りがあり...
6月

シオデ

シオデ (サルトリイバラ科サルトリイバラ属)【牛尾菜】(Smilax riparia)「サルトリイバラ」の仲間で、よく似た感じの雌雄異株のつる草です。新芽や若葉は山菜として親しまれ、また根は生薬として使われてきました。サルトリイバラより小さ...
6月

フトヒルムシロ

フトヒルムシロ (ヒルムシロ科ヒルムシロ属)【蛭筵】(Potamogeton fryeri)ヒルムシロ属には類似種が多く、水中の沈生葉などを調べないと同定が難しいものも多いようですが、このフトヒルムシロは酸性の水質でのみ生育する特殊な性質を...
野山の植物

ミヤマタニワタシ

ミヤマタニワタシ  (マメ科ソラマメ属)【深山谷渡】(Vicia bifolia)「ナンテンハギ」にたいへんよく似ていて、葉が2枚一組でつき、葉柄の付け根に托葉がつきます。葉の先が細く尖り葉縁が少し波打ちます。上部の茎は、葉の付け根ごとにジ...
野山の植物

コテングクワガタ

コテングクワガタ (オオバコ科クワガタソウ属)【小天狗鍬形】(Veronica serpyllifolia subsp. serpyllifolia)日本在来種の「テングクワガタ」とたいへん紛らわしいですが、ヨーロッパ原産の帰化植物。そもそ...
高山植物

ミヤマヤナギ

ミヤマヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属) 【深山柳】(Salix reinii) 別名:ミネヤナギ亜高山から高山帯に生育する低木で、本州中部以北から北海道に分布します。風衝地では地面に這うように生えることが多いですが、低地の風当たりのないところで...
野山の植物

クゲヌマラン

クゲヌマラン (ラン科キンラン属)【鵠沼蘭】(Cephalanthera longifolia)「ギンラン」にたいへんよく似ていますが、花が閉じ気味で花の「距」が無いか、ごく僅かな膨らみとなっています。普通のギンランよりも葉が細身でやや大型...
7月

アズキナシ

アズキナシ (バラ科アズキナシ属)【小豆梨】(Aria alnifolia) 別名:ハカリノメ全国の山地の明るい尾根筋に生える低木で、「ズミ」や「エゾノコリンゴ」などと、ちょっと紛らわしい感じです。花や枝の質感など、いかにもバラ科の感じで、...
野山の植物

ソクズ

ソクズ (レンプクソウ科ニワトコ属)(Sambucus chinensis) 別名:クサニワトコ本州以南の里山や人里に生え、背丈ぐらいの高さに茂ります。灌木のような大柄な草ですが、個々の花は小さく、セリ科のような集散花序をつけます。花序の中...
9月

サガミラン(サガミランモドキ)

サガミラン(サガミランモドキ) (ラン科シュンラン属)【相模蘭】(Cymbidium nipponicum)(Cymbidium macrorhizon var. aberrans) 別名:サガミランモドキこのランは「マヤラン」とよく似たと...

ナガエミクリ

ナガエミクリ (ミクリ科ミクリ属)【長柄実栗】(Sparganium japonicum)北海道南西部から九州の湖沼や河川に生える抽水植物で、湧き水などの綺麗な水辺に生育します。花茎の上部に丸く雄しべを出した雄花がつき、下には丸く雌しべを出...
高山植物

クロマメノキ

クロマメノキ (ツツジ科スノキ属)【黒豆の木】(Vaccinium uliginosum var. japonicum) 別名:アサマブドウ本州中部以北から北海道にかけて、亜高山帯に生える低木です。「コケモモ」や「クロウスゴ」などと同類で、...
7月

ミクリ

ミクリ (ミクリ科ミクリ属)【実栗】(Sparganium erectum var. coreanum)全国の川や湖沼に生える抽水植物ですが、天然の岸辺や湿地が減少する中で絶滅危惧種となっています。雌雄異花で、雌花が結実すると栗のイガのよう...
野山の植物

フウラン

フウラン (ラン科フウラン属)【風蘭】(Vanda falcata)または(Neofinetia falcata)着生ランの一種で、純白のたいへん美しい特徴的な花を咲かせます。関東以西の太平洋岸、中国、四国、九州、沖縄に分布する希少種。反面...