樹木

ヒメコウゾ

ヒメコウゾ (クワ科コウゾ属)【姫楮】(Broussonetia kazinoki )和紙の原料として使われている「コウゾ」の原種で、全国の低山に自生しています。「コウゾ」は「ヒメコウゾ」と「カジノキ」の雑種で雌雄異株だそうです。ヒメコウゾ...
山岳の植物

ヒノキ

ヒノキ (ヒノキ科ヒノキ属)【檜、桧】(Chamaecyparis obtusa)高級材として誰もが知るヒノキは、実は日本と台湾だけの特産種だそうです。寺社建築とか檜皮葺とか、日本の樹木文化を支える木ですね。伊勢神宮の遷宮や、皇室関連の材と...
3月

ケヤキ

ケヤキ (ニレ科ケヤキ属)【欅】(学名: Zelkova serrata)関東では、およそ一番身近に存在する巨樹といえばケヤキでしょう。街道沿いの街路樹から、学校、公園、神社仏閣、屋敷森などで巨樹を見ることができます。東村山市天然記念物「万...

ギンヨウアカシア

ギンヨウアカシア (マメ科アカシア属) (Acacia baileyana) 近所の家々に最近増えてきた気がする、鮮やかな黄色。いわゆる「ミモザ」ですが、正しくは「ギンヨウアカシア」。オーストラリア原産です。同属の「フサアカシア」がそっくり...

ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン (メギ科メギ属)【柊南天】(学名: Berberis japonica)中国原産で公園や植え込みによく使われますが、一部野生化しているものもあるようです。「ヒイラギ」の葉にそっくりですが、ヒイラギはモクセイ科の樹木で全く違...
3月

ミツマタ

ミツマタ (ジンチョウゲ科ミツマタ属)【三椏】(Edgeworthia chrysantha)和紙の原料として「コウゾ」と並んで重要なあの、「ミツマタ」です。沈丁花のような雰囲気の枝ぶりと質感ですが、枝は名前のようにおおむね三叉に分岐します...
6月

ベニサラサドウダン

ベニサラサドウダン(ツツジ科)【紅更紗灯台】(Enkianthus campanulatus var. palibinii)「サラサドウダン」の深紅の変種タイプです。関東、中部、東北の山岳に分布しますが、あまり多くは見られないようです。サラ...
至仏山

コメツツジ

コメツツジ (ツツジ科ツツジ属)【米躑躅】(Rhododendron tschonoskii)必ずしも高山性というわけではありませんが、けっこう標高の高い稜線のところに咲いています。日当たりのよい開けた岩場がちの尾根上や山腹でよく見られます...
高山植物

タカネバラ

タカネバラ (バラ科バラ属)【高嶺薔薇】(Rosa nipponensis)ハイマツ帯などの日当たりのよいところに多い、高山性の薔薇。「ミヤマハマナス」ともいい、北海道で有名な「ハマナス」に近い種類です。【Youtube 山川草木図譜チャン...
至仏山

イワナシ

イワナシ (ツツジ科イワナシ属)【岩梨】(Epigaea asiatica)あまり目立たないけれど、よく見ると色合いがとても綺麗です。とても小さいですが、「低木」です。小さな実がなり、梨の味がするそうですが本当でしょうか。北海道西南部、本州...
高山植物

チングルマ

チングルマ (バラ科ダイコンソウ属)【稚児車】(Geum pentapetalum)代表的な高山植物ですが、これは実は「草」ではなく「木」です。梅っぽい素朴な白花は誰にでも好まれる種類でしょう。花の終わった後の穂状の実が特徴で、名前の由来に...
至仏山

イワシモツケ

イワシモツケ(バラ科シモツケ属)【岩下野】(Spiraea nipponica var. nipponica)高い山地の蛇紋岩地や石灰岩地に生育する日本固有種の低木です。「コデマリ」のようにまるくかたまった花序がよく目立ちます。本州の近畿以...
至仏山

ハクサンシャクナゲ

ハクサンシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属)【白山石楠花】(Rhododendron brachycarpum)北海道から四国にかけての亜高山帯からハイマツ帯にかけて、初夏から夏の山の象徴的な景色ですね。花の色は地域や個体によってピンク色から白色...
3月

ウグイスカグラ

ウグイスカグラ (スイカズラ科スイカズラ属)【鶯神楽】(Lonicera gracilipes var. glabra)まだ冬枯れの雑木林のなか、たいへん早い時期にあちこちにたくさん咲いています。個々の花はなかなか綺麗なのですが、くすんだピ...
6月

カツラ

カツラ (カツラ科カツラ属) 【桂】(Cercidiphyllum japonicum)山では、沢沿いでよく見ます。樹皮の凹凸がねじれるようになっていることが多いですが、必ずなっているわけでもなさそうです。まん丸い葉が特徴的で、落ち葉は甘く...

ブラシノキ

ブラシノキ  (フトモモ科ブラシノキ属)【ブラシの木】「カリステモン」(学名:Callistemon speciosus)事務所のそばに「ブラシノキ」が咲きました。いつも通る場所なのに、咲いてみないとこんなものがあったとは気づきません。「ブ...
野山の植物

オニシバリ

オニシバリ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)【鬼縛り】(Daphne pseudomezereum)ジンチョウゲ科で「ジンチョウゲ」と同様の花ですが、花つきが少なく黄緑色なので全然目立ちません。「鬼縛り」の名は、樹皮がたいへん丈夫なので、皮...
野山の植物

ツリバナ

ツリバナ (ニシキギ科ニシキギ属)【吊花】(Euonymus oxyphyllus)その名の通り、吊り下げたような花が特徴的です。同じニシキギ科のマユミなどにもよく似た生態ですが、花はだいぶ違います。花の中央にある緑色の「花盤」が特徴で花に...
高山植物

マルバシモツケ

マルバシモツケ (バラ科シモツケ属)【丸葉下野】(Spiraea betulifolia)「イワシモツケ」とよく似て区別しづらいが、雄蕊が花弁から突き出している。葉はイワシモツケより鋸歯が目立つようである。本州中部以北から北海道に分布する高...
6月

キンシバイ

キンシバイ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【金糸梅】(Hypericum patulum)ビヨウヤナギとかセイヨウキンシバイに比べると、花弁の開き方が控えめで和風な感じがしますが、もともとの原産はやはり中国なのですね。日本には、江戸時代に...
野山の植物

モミジイチゴ

モミジイチゴ  (バラ科キイチゴ属)【紅葉苺】(Rubus palmatus var. coptophyllus)狭山丘陵では山腹の林中に春先の時期たくさん咲いています。花が下向きに咲き、枝には鋭いトゲがあります。いわゆる「キイチゴ」が生り...
野山の植物

ミカエリソウ

ミカエリソウ (シソ科)【見返草】(学名:Leucosceptrum stellipilum)シソ科だが、木本です。「テンニンソウ」の仲間で、樹勢も花も似ています。思わず見返る、というほど派手な花でもないようですが、自然の林の中で、他にこれ...

ロドレイア

ロドレイア (マンサク科)【シャクナゲモドキ】(Rhodoreia henryi)会社の近くで、前にセンナの花があったところを通ったら、なにやら見慣れない深紅の花が。厚葉の常緑樹で、遠くからぱっと見たらツバキかなんかかと思って見過ごしてしま...
6月

ヤブコウジ

ヤブコウジ (サクラソウ科ヤブコウジ属)【藪柑子】(学名: Ardisia japonica) 【十両】別名、十両(ジュウリョウ)で、千両、萬両、などと並ぶ「縁起物赤い実シリーズ」です。常緑低木であり立派な「樹木」ですが、丈はせいぜい10-...
12月

ウメモドキ

ウメモドキ (モチノキ科モチノキ属)【梅擬】(Ilex serrata)雌雄異株の低木で、葉が梅に似ているという名前ですが、真っ赤な実が園芸用や庭木に好まれ多く植えられています。自然では本州以南の落葉広葉樹林に生え、葉がまだ緑の時期から実は...
12月

クロガネモチ

クロガネモチ (モチノキ科モチノキ属)【黒鉄黐】(Ilex rotunda)「クロガネ」というくらいで、葉の感じが頑丈そうです。実のつきかたも豪勢ですね。茨城県以西に分布する暖地性の常緑樹で、高さが10m以下ぐらいにとどまることもあって庭木...
12月

モチノキ

モチノキ (モチノキ科)【黐の木】(学名:Ilex integra)樹皮から「トリモチ」を作る木ですが、この「モチ」の字もこれまた難しい漢字ですね。「モチノキ属」の中では大きな実です。師走の季節、あちこちで赤い実がいろいろ生っていますが、出...
野山の植物

マンリョウ

マンリョウ (サクラソウ科ヤブコウジ属)【万両】(Ardisia crenata)十両、百両、千両、などと並ぶ「縁起物」シリーズです。実のつき方が多く賑やかなので、特にお正月の縁起物とされますね。ヤブコウジ科の他のものと違い、葉の縁が波打っ...
12月

ユリノキ

ユリノキ (モクレン科ユリノキ属)【百合の木】(学名: Liriodendron tulipifera)所沢航空公園で、以前から懸案の「ユリノキ」の花を撮影してきました。見上げるところにたくさん花が咲いているのですが、遠くを下から見てるので...
高山植物

ツガザクラ

ツガザクラ (ツツジ科ツガザクラ属)【栂桜】(Phyllodoce nipponica)高山に咲くツツジ科の小花はいろいろなものがありますが、これはたいへん小型でこぢんまりした種類です。小さくても草ではなく低木で、岩の陰に小さく固まっている...
3月

ミヤマシキミ

ミヤマシキミ (ミカン科ミヤマシキミ属)【深山樒】(Skimmia japonica)「シキミ」の名が付きますが「シキミ」とは全くの別科で、枝葉の様子が似ているということによるようです。宮城県以南から九州にかけての低山に分布する低木で、雌雄...
9月

クコ

クコ (ナス科)【枸杞】(学名:Lycium chinense)クコ(枸杞)の花。控えめな色彩で渋いですね。中国原産で、実は中華デザートなどでおなじみ。木は長い枝がよく茂り繁殖力も強いようで、外来帰化植物として分布を広げているそうです。前回...
9月

クサギ

クサギ (シソ科クサギ属)【臭木】(Clerodendrum trichotomum)葉をちぎって揉むと独特の臭さがあるという名称ですが、「テイカカズラ」にもちょっと似た、厚手の花が特徴的で、花はすばらしい芳香を放ちます。実は赤黒の独特のも...
9月

ヤマハギ

ヤマハギ (マメ科ハギ属)【山萩】(Lespedeza bicolor)全国の野山に普通にある植物ですが、しかし「ハギ類」は種類も多くどれも似たようなものばかりなので、野山での分類はなかなか難しいでしょう。ヤマハギは花序が茎から突き出すのが...
9月

デュランタ・レペンス

デュランタ・レペンス (クマツヅラ科)( Duranta repens )(別名:ハリマツリ 針茉莉 / タイワンレンギョウ 台湾連翹)いつもよく通る神保町の裏道の一角に古いお店の前に植木の茂みがあるのですが、見慣れない綺麗な花が咲いていま...
至仏山

ナナカマド

ナナカマド (バラ科ナナカマド属 )【七竈】(Sorbus commixta)亜高山帯の紅葉の主役のひとつとして有名ですが、初夏の花も綺麗です。同じバラ科のコデマリ的な白い集合花で、足元だけ見て歩いていると意外と気が付きませんが一見の価値が...

ハイノキ

ハイノキ(ハイノキ科)【灰の木】(Symplocos coreana)都会の中のビルの植栽。南方系の常緑樹ですが、いわゆる「照葉樹」というには、葉がわりあい薄く柔らかく広葉樹的です。あまり見たことがあるようなないような、特徴のない樹ですが、...
6月

レンゲツツジ

レンゲツツジ (ツツジ科ツツジ属)【蓮華躑躅】(Rhododendron molle subsp. japonicum)各地の初夏の高原の名物となっています。明るく開けた場所に手頃な高さのかたまりに収まって茂るので、とても闊達な風景によく似...
6月

タイサンボク

タイサンボク (モクレン科モクレン属)【泰山木】(学名:Magnolia grandiflora)公園樹としてはポピュラーな北米原産の常緑樹です。初夏の白い花は大きく見栄えがするので人気があります。かなりな大木に成長し、皇居東御苑にも巨樹が...
6月

ヒメシャラ

ヒメシャラ (ツバキ科ナツツバキ属)【姫沙羅】(Stewartia monadelpha)「ナツツバキ」と同類ですが、小ぶりでシンプル。太平洋側に分布する日本特産種だそうです。照葉樹林の中でも目立つ、独特の赤茶色の幹が特徴的で、伊豆・天城山...