ケヤキ (ニレ科ケヤキ属)【欅】
(学名: Zelkova serrata)
関東では、およそ一番身近に存在する巨樹といえばケヤキでしょう。
街道沿いの街路樹から、学校、公園、神社仏閣、屋敷森などで巨樹を見ることができます。
東村山市天然記念物「万年橋の大ケヤキ」
幹周り6m、高さ30mのケヤキの木は、「野火止用水」の脇にそびえ、市の天然記念物に指定されている。
承応4年(1655年)の野火止用水開削の時にはすでに大木になっていて、「岸辺のケヤキが土橋の中に根を伸ばし対岸まで渡った」など多くの伝説を持つケヤキである。
脇に石橋が架けられる以前はケヤキの根が橋として利用されていた。
大ケヤキの根が野火止用水の流れを渡っている。
東村山市・梅岩寺の大ケヤキ
東京都指定天然記念物
住宅街の中ということもあってか、かなり切り落とされていますが、それでも他の大木と違う雰囲気を備えています。
解説板によると、幹周り7.3m、高さ27mだそうです。
樹齢は判りませんが、「新編武蔵風土記稿」(1804-1829)に有名な巨木として載っているそうです。
諏訪神社下社春宮境内の大ケヤキ、樹高30m、樹齢300年以上。
古い神社の巨樹はいかにもパワーがありますね。
樹皮がうろこのようになり、枝も曲がりくねった姿。
夜中に見たら妖気を感じそうです。
御岳山の、有名な「神代ケヤキ」。
国指定天然記念物で、幹周:8.2m、樹齢約600年とも1000年とも言われています。
樹高は10丈(30m)となっていますが、崖の上なので実際の高さはそこまでないかもしれません。
いかにも古木で、満身創痍という感じもします。
調布市深大寺近くにある青渭神社の大ケヤキ。
目通り5.5m、高さ34m、樹齢数百年とのことで、調布市の天然記念物になっています。
新編武蔵風土記稿や江戸名所図会にも記載され古くから有名だったようです。
瑞穂町郷土資料館にあった、とても立派なケヤキ。
まん丸なヤドリギも立派。
樹齢300年くらいといわれているようです。
ところで、ケヤキの幹がこんな等高線のような模様になっているのを初めて見ました。
なんだか不思議。