トケイソウ (トケイソウ科トケイソウ属)【時計草】
(Passiflora caerulea) 別名:パッションフラワー
最近、日除けのための「緑のカーテン」にもよく使われて一般にポピュラーになってきましたが、奇っ怪な花ナンバーワンクラスの花でしょう。
ブラジル・ペルーなどの熱帯原産なので、いかにも怪しい熱帯植物という風情ではあります。
近縁の品種の実が「パッションフルーツ」として知られますが、この種の「パッション」の名は「情熱」ではなく、「Passion flower=受難の花」という意味だそうです。
すなわち、時計の針に見立てられる雌しべや雄しべのかたちを、磔刑に処されるキリストの姿になぞらえた名前だということです。
多重構造になった花のつくりは、3本の雌蕊、5本の雄蕊と葯、多数の副花冠、5枚の花弁、5枚の萼片からなっています。
独特の掌状の葉も個性的です。