ミズバショウ (サトイモ科ミズバショウ属)【水芭蕉】
(Lysichiton camtschatcense)
尾瀬の花の代表として知られ、「夏の思い出」の歌で有名ですが、夏の花ではなく、雪解け直後の春一番に咲く花です。
感覚としては、福寿草などと同様の季節感です。
白い大きな苞葉は仏炎苞と呼ばれ、本当の花は中心の円柱状の部分に多数集まっています。
「ザゼンソウ」やカイウ(カラー)、「マムシグサ」、コンニャクなど、サトイモ科共通の花の構造です。
花が終わってから葉が出ますが、春から夏にかけすごい勢いで茂り、早春の花の可憐な風情とは似ても似つかないものとなります。
また、花の中心柱がそのまま硬い棍棒状となり、実になってゆきます。
実や葉は熊が食べますが、全草有毒なので人間の食用にはなりません。