マムシグサ(カントウマムシグサ) (サトイモ科テンナンショウ属)【蝮草】
(Arisaema serratum)
全国の山地に普通に生え、この手のテンナンショウ属の中でもポピュラーな種類です。
「マムシ」の名前は茎(偽茎)にある茶色いまだら模様から来ています。
小葉が7個から15個つくのですごく茂っている感じがしますが、実際には葉は2枚です。
花茎は葉よりも高く伸び、花の仏炎苞は紫色に近くなりますが、東京周辺の山では緑色のものが多く、「アオマムシグサ」、「カントウマムシグサ」と呼ばれます。
花が終り苞が落ちるとトウモロコシのような形の果実をつけ、秋には赤くなります。
全草有毒で、シュウ酸カルシウムやサポニンなどを含みます。
名前も名前だが、現物も不気味な「マムシグサ」。
仲間の「ウラシマソウ」に比べれば不気味さの度合いは低いし、この黄緑色の「アオマムシグサ」または「カントウマムシグサ」は、苞が茶紫のものより可愛いし爽やか感があるが、茎のまだら模様は、やっぱりマムシだった。