シチダンカ (アジサイ科アジサイ属)【七段花】
(Hydrangea serrata var. serrata f. prolifera)
「ヤマアジサイ」の変種で、六甲山の特産種として江戸時代に栽培され、シーボルトによって記載されていましたが、その後見られることはなく、存在自体が怪しまれていました。
ところが、その遥か後、1959年に六甲山中で再発見され、増やされて園芸品種として広まりました。
基本はヤマアジサイですが装飾花が重弁化して星形の八重咲となり、両性花が退化して早々に落ちて無くなってしまうので特異な花序となります。
「七段花」とは、装飾花の萼片が十数枚重なるのを七段と表現したようです。
装飾花の色は薄い色合いが多いようですが、土壌の酸性度などで濃い青から紫、紅色などバリエーションがあります。
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