アメリカタカサブロウ (キク科タカサブロウ属)【亜米利加高三郎】
(Eclipta alba)
1981年に発見されたという新しい帰化種で熱帯アメリカ原産。
在来種の「タカサブロウ(モトタカサブロウ)」も史前帰化植物ではないかと言われていますが、どちらもそっくりで水田雑草として混在しているようです。
在来のタカサブロウと比較したときに、対生の葉が細長く、低い鋸歯が比較的目立ち、花が小さめで花柄が短め、葉表の毛が比較的目立たない、などの特徴があります。
しかしどれも個体差があり見比べないと判らない特徴ですが、決定的なのは果実の形。
どちらも花後に密集した果実をつけますが、熟したあとの個々の黒い果実が、タカサブロウには翼があり潰れた俵型に見えるのに対し、アメリカタカサブロウでは翼をもたず直線的な木炭のような感じとなります。
ちょうど花と集合果と熟した果実を同時にみることができたので同定ができました。