キクザキイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【菊咲一華】
(学名:Anemone pseudoaltaica)
イチリンソウ属の一連の「イチゲ」の仲間で、別名キクザキイチリンソウ。
近畿以北の分布で、いわゆる「スプリング・エフェメラル」の一種。
「アズマイチゲ」とよく似ていますが、名の通り葉が切れ込み菊葉状になっています。
葉の形とつき方が違うので見分けをつけることができますが、時々紛らわしい形状のものもあります。
関東近辺での自生はほとんど白花なのでアズマイチゲとそっくりですが、花の色は純白から紫までの間のバリエーションがあり、花弁のような萼片の枚数も、6枚から20枚以上まであるようです。
白花同士で見分けがつけにくい場合、アズマイチゲでは純白の花弁(萼片)の付け根基部に細かく紫色の筋が入るのが特徴となっています。
また、基本的にキクザキイチゲでは花茎に毛があり、アズマイチゲでは無毛です。
いくつかの県で絶滅危惧種となっています。