ネズコ (ヒノキ科ネズコ属)【鼠子】
(Thuja standishii) 別名:クロベ(黒檜)
本州の秋田県~中部地方、四国山地の亜高山帯に自生する日本固有種の常緑針葉樹です。
黒部渓谷に多いのが「クロベ」の語源となったいう説があるくらいで亜高山帯に多く生育します。
同科の「ヒノキ」や「サワラ」に似ていますが、樹皮は黒っぽい褐色で、より不規則に裂けます。
葉はヒノキによく似ていますが、丸っこい鱗状葉がより細長く連なる形で、葉裏の気孔帯は目立たず裏表同じような感じです。
「木曽五木」のひとつ。
分布地域が限られ深山のため、あまり材木としてはポピュラーでなく、同属の「ベイスギ(米杉)」が輸入材として普及しているようです。
葉は、鱗状で交互に対生する十字対生。
葉先が丸く鱗状葉が横に広がらず、葉裏の気孔帯が目立たない。