ウスバスミレ (スミレ科スミレ属)【薄葉菫】
(Viola blandiformis)
亜高山帯の針葉樹林に生える、たいへん繊細な感じのスミレです。
中部以北の分布で、寒冷な気候の高地のため初夏の開花となります。
花は「ニョイスミレ」などに似た、白色に濃紫の条線入りの小型の花です。
葉が独特な丸い形で、その名の通りたいへん薄地で、鋸歯が切り込みをつまんだような形で並んでいます。
一株にひとつという感じの花つきで、岩や木の根の苔むした日陰にひっそりと生えています。
ここでは、標高でいうと2300-2400mぐらいの範囲に咲いていました。