神代植物公園

野山の植物

ヤマフジ

ヤマフジ (マメ科フジ属)【山藤】(Wisteria brachybotrys) 別名:ノフジ日本の「藤」は、「ノダフジ(フジ)」と「ヤマフジ」の大きく2種類となりますが、この「ヤマフジ」は近畿以西の西日本分布となっています。花序が短めでか...
野山の植物

オオツクバネウツギ

オオツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【大衝羽根空木】(Abelia tetrasepala)「ツクバネウツギ」と同属でよく似ていますが、花が大型で、「ツクバネ」の由来となる5枚の萼片が一枚だけ小さいのが特徴です。花色には変化...
野山の植物

オオジシバリ

オオジシバリ (キク科タカサゴソウ属)【大地縛り】(Ixeris japonica)「ジシバリ(イワニガナ)」の大きいやつだからオオジシバリ。そのまんまですね。花も大きめですが、花だけアップで見ても違いがよく判りません。葉を見ると全く違い、...
野山の植物

デンジソウ

デンジソウ (シダ植物デンジソウ科)【田字草】(Marsilea quadrifolia)興味を持たなければ、カタバミかクローバーかと見過ごしてしまうような小さな草ですが、これが希少なシダ植物。シダ類としては珍しい水草で、とても羊歯とは思え...

イワボタン

イワボタン (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【岩牡丹】(学名:Chrysosplenium macrostemon) 別名:ミヤマネコノメソウ関東地方以西の太平洋側、四国、九州に分布するネコノメソウで、形状的には「ヨゴレネコノメ」「ニッコウネ...

ミツバウツギ

ミツバウツギ (ミツバウツギ科ミツバウツギ属)【三葉空木】(Staphylea bumalda)全国の山林に普通にたくさん生育している低木です。「ウツギ」の名がつきますが、多種と違い独自のミツバウツギ科となっており、「ゴンズイ」と同科です。...
6月

ヤマシャクヤク

ヤマシャクヤク (ボタン科ボタン属)【山芍薬】(Paeonia japonica)野生自生のヤマシャクヤクの、最高の状態の花を見ることができました。やや薄暗い杉林の林下にしっかりと枝を張って、乏しいであろう光を受け止めています。こんな豪華絢...
ヒカゲノカズラ植物

タチクラマゴケ

タチクラマゴケ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【立鞍馬苔】(Selaginella nipponica)東北南部以西の低地から山地の、草地や岩上などに生育する小型の常緑シダです。「ヒカゲノカズラ」類のように地面を這って伸び、...

ニオイロウバイ

ニオイロウバイ (ロウバイ科クロバナロウバイ属)(学名:Calycanthus floridus) 別名:クロバナロウバイ北アメリカ南東部原産の低木で、クロバナの名のとおり独特の黒赤色の花を咲かせます。マットな質感の多くの萼片が集まる花で、...

ヒカゲツツジ

ヒカゲツツジ (ツツジ科ツツジ属)【日陰躑躅】(Rhododendron keiskei)山地の岩場などに生えるツツジで、花はツツジそのものですが樹の感じはシャクナゲに近い印象があります。日陰だけに生えるわけではなく、半日陰から日向にも生え...

ミョウジンスミレ

ミョウジンスミレ(一部のスミレの俗称) (スミレ科スミレ属)【明神菫】(Viola mandshurica)この「ミョウジンスミレ」は、正式な種名ではなく俗称です。実態は「スミレ(mandshurica)」そのものなのですが、その個体変異の...
6月

ハナイカダ

ハナイカダ (ハナイカダ科ハナイカダ属)【花筏】(Helwingia japonica)葉の中心に花がつき、結実した実が葉の上に乗った形となる、他に無い珍妙な樹木です。ハナイカダ科ハナイカダ属で、日本には一科一属一種しかない独特な植物です。...

ヒュウガミズキ

ヒュウガミズキ (マンサク科トサミズキ属)【日向水木】(Corylopsis pauciflora)「トサミズキ」に似て春の葉が出る前の時期に多くの花をつけます。トサミズキよりも花序の花数が少なく2-3個だけがかたまって咲き、長く吊り下がる...
3月

ハクモクレン

ハクモクレン (モクレン科モクレン属)【白木蓮】(Magnolia denudata)白木蓮は、「モクレン」の単に白花かと思っていましたが、そうではなく別種です。白い花弁が6枚、同様に白い萼片が3枚で合計9枚の花びらとなります。「コブシ」に...
9月

シロガネヨシ(パンパスグラス) 

シロガネヨシ(パンパスグラス) (イネ科シロガネヨシ属)【白銀葭】(学名: Cortaderia selloana)各地の公園などでよく見かけるようになった「お化けススキ」。近頃では、たまに個人宅の庭でも植えられているのを見ます。高さ2-3...
9月

コウヤマキ

コウヤマキ (コウヤマキ科コウヤマキ属)【高野槙】(Sciadopitys verticillata) 別名:ホンマキ湯船の良材として有名ですが、世界で日本の福島以南と済州島だけに現生する、一科一属一種の特殊な樹木です。化石時代にはほぼ全世...

イロハモミジ

イロハモミジ (ムクロジ科カエデ属)【伊呂波紅葉】(Acer palmatum) 別名:タカオモミジ、イロハカエデモミジといえばこれ。というぐらい日本のカエデ類の代表にして秋の紅葉の主役ともいえる種類です。庭園や公園にも欠かせない樹木なので...
6月

ハウチワカエデ 

ハウチワカエデ (ムクロジ科カエデ属)【羽団扇楓】(Acer japonicum) 別名:メイゲツカエデ天狗の羽扇のような葉の形から命名されたカエデです。山地から亜高山にかけて、本州以北北海道まで分布。日本のモミジの中でも最大級に大きな葉な...
6月

オオタニワタリ

オオタニワタリ (シダ植物チャセンシダ科)【大谷渡】 (Asplenium antiquum) 樹木や岩上に着生して生える亜熱帯系の大型着生シダです。紀伊半島以南から南九州、琉球にかけて分布しますが、どこの生育地の生育数も少なく絶滅危惧とさ...
野山の植物

ナルコユリ

ナルコユリ (クサスギカズラ科アマドコロ属)(キジカクシ科)【鳴子百合】(Polygonatum falcatum)「鳴子」のように多くの花が並んで吊り下がっているので名付けられた、全国に分布する初夏の花です。近縁の「アマドコロ」との区別が...
9月

アオツヅラフジ

アオツヅラフジ (ツヅラフジ科アオツヅラフジ属)【青葛藤】(Cocculus trilobus) 別名:カミエビ全国の山野や低地に生える、独自のツツラフジ科の植物です。雌雄別株で目立たない花で、特に個性を発揮する草ではありませんが、秋に濃紺...
9月

ヤブタバコ

ヤブタバコ (キク科ガンクビソウ属)【藪煙草】(Carpesium abrotanoides)横向きに長く伸びた枝に葉と花が並ぶ独特の姿です。個々の花は「ガンクビソウ」に似ていますが、もっと小さく閉鎖的な感じです。茎は地面から直立して生え、...
9月

マツバラン

マツバラン (シダ植物マツバラン科)【松葉蘭】(Psilotum nudum)  別名:ホウキランシダ類の中でも特殊な原始的種類で、「マツバラン目マツバラン科マツバラン属マツバラン」と、何と日本に一目一科一属一種だけの特殊植物。茎だけで、根...
6月

カワラサイコ

カワラサイコ (バラ科キジムシロ属)【河原柴胡】(Potentilla chinensis)日当たりのよい河原や砂礫地に生える草で、独特の細かい羽状複葉の葉が特徴的です。葉だけ見るとキジムシロ属とは思えませんが、花を見ればキジムシロ的です。...
6月

テリハノイバラ

テリハノイバラ (バラ科バラ属)【照葉野茨】(学名:Rosa luciae)「ノイバラ」に次いでポピュラーといわれる野薔薇で、照葉の名のように葉に光沢があり、色が濃く硬く厚みがあります。奇数羽状複葉の小葉はどれもほぼ同じ大きさとなります。花...
9月

オニドコロ

オニドコロ (ヤマノイモ科ヤマノイモ属)【鬼野老】(Dioscorea tokoro)「ヤマノイモ」の仲間の中でも普通に多く生育し、里山にも多いものですが根にアルカロイドを含み食用にはならず、「ムカゴ」もできません。普通の「ヤマノイモ」に比...
9月

タラノキ

タラノキ (ウコギ科タラノキ属)【楤木】(Aralia elata)言わずとしれた山菜の「タラの芽」のタラの木です。早春の山で見てもトゲトゲの丸太ん棒を地面におっ立てたような独特の樹形は、いつも新芽をむしられ続けているためかと思っていました...
9月

マキエハギ

マキエハギ (マメ科ハギ属)【蒔絵萩】(Lespedeza virgata)草姿も花も、小型で繊細な感じのする可愛い萩で、名前も優雅です。まばらに開花する花は6-7mmしかなく、シンプルな純白に赤い斑入りで、花嫁衣装の白無垢の被りもののよう...
3月

ハラン

ハラン (キジカクシ科ハラン属)【葉蘭】(学名: Aspidistra elatior)観葉植物として、また庭園や公園の植栽によく使われているので知らず知らず眼にしているものの、普段別に気に留めないような植物です。大きな常緑の葉が植栽の区切...
野山の植物

ニシキシダ

ニシキシダ (シダ植物イワデンダ科)【錦羊歯】(Athyrium niponicum f. metallicum)「イヌワラビ」は、繊細な草姿や紫をおびた中軸、グラデーションの葉などで美しい羊歯ですが、このグラデーションが「斑入り」に近いも...
野山の植物

クサソテツ

クサソテツ (シダ植物コウヤワラビ科)【草蘇鉄】(Matteuccia struthiopteris)湿って日当たりの良い林縁や河岸斜面などに群生する、明るい黄緑色で綺麗な姿の羊歯です。葉身先端部の羽片は急に細くなる感じで、葉を放射状につけ...
9月

クマツヅラ

クマツヅラ (クマツヅラ科クマツヅラ属)【熊葛】(学名: Verbena officinalis)馬鞭草(バベンソウ)の別名をもつように、枝分かれした鞭のように細長い茎がひょろひょろと伸び、先端に小さな花序をつけます。全国に分布する雑草で、...
6月

トモエソウ

トモエソウ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【巴草】(学名:Hypericum ascyron)野生のオトギリソウの仲間のうち最大の花をつけ、「ビヨウヤナギ」などに似た目立つ花です。花弁が一方に歪んで回転対称となるため「巴」の名となっていま...
野山の植物

ダイコンソウ

ダイコンソウ (バラ科ダイコンソウ属)【大根草】(Geum japonicum)一見「キンポウゲ」か「キツネノボタン」に似た雰囲気に長く立ち上がった黄色い花で、山地の林下や沢沿いに咲きます。実際はバラ科で、よく見ればキジムシロ類にやや似てい...
6月

ナンテン

ナンテン (メギ科ナンテン属)【南天】(学名:Nandina domestica)「難転」の意をもって縁起物とされる南天ですが、個々の花を見るとちょっと「ヒヨドリジョウゴ」の感じにも似ています。ナンテンの赤い実は、各種毒性物質を含んでいます...
6月

コクサギ

コクサギ (ミカン科コクサギ属)【小臭木】(Orixa japonica)低山の湿った林内などに生える低木で、雌雄異株ということです。小枝につく葉が、2枚づつの互生となっており、「コクサギ型葉序」と名付けられています。「サルスベリ」などが同...
野山の植物

スダジイ

スダジイ (ブナ科シイ属)(Castanopsis sieboldii)照葉樹林の植物を代表する「椎ノ木」です。暖地性の植物のため、南東北あたりが分布の北限となっています。丈夫な樹種であるため、しばしば大木となります。この樹は白金自然教育園...
6月

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ (シロチョウ科)(Pieris melete)「モンシロチョウ」と並んで東京周辺などでも一番多く見られる蝶ですが、一般には昔からモンシロと混同されていることが多いかもしれません。しかし、昔は東京でもちょっと郊外ではキャベ...
野山の植物

ヤブレガサ

ヤブレガサ (キク科ヤブレガサ属)【破れ傘】(Syneilesis palmata)早春には折りたたまれた傘として地面から生え、山菜として親しまれるヤブレガサですが、花を咲かせるには何年かかかるそうです。たしかに、特徴的な葉が地面に重なるよ...

オッタチカタバミ

オッタチカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【おっ立ち片喰】(Oxalis dillenii)終戦後に進駐軍とともにやってきたといわれる、北アメリカ原産の帰化植物です。とはいえ、在来の「カタバミ」や「タチカタバミ」とたいへん似ているので一般に...