季節別

ニオイロウバイ

ニオイロウバイ (ロウバイ科クロバナロウバイ属)(学名:Calycanthus floridus) 別名:クロバナロウバイ北アメリカ南東部原産の低木で、クロバナの名のとおり独特の黒赤色の花を咲かせます。マットな質感の多くの萼片が集まる花で、...
3月

ヒカゲツツジ

ヒカゲツツジ (ツツジ科ツツジ属)【日陰躑躅】(Rhododendron keiskei)山地の岩場などに生えるツツジで、花はツツジそのものですが樹の感じはシャクナゲに近い印象があります。日陰だけに生えるわけではなく、半日陰から日向にも生え...

ミョウジンスミレ

ミョウジンスミレ(一部のスミレの俗称) (スミレ科スミレ属)【明神菫】(Viola mandshurica)この「ミョウジンスミレ」は、正式な種名ではなく俗称です。実態は「スミレ(mandshurica)」そのものなのですが、その個体変異の...

アカカタバミ

アカカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【赤片喰】(Oxalis corniculata f. rubrifolia)特異な色ですが、単に赤い品種ということで、普通の緑の「カタバミ」と同種です。ただし、緑のカタバミよりも悪環境に強いということ...
6月

ハナイカダ

ハナイカダ (ハナイカダ科ハナイカダ属)【花筏】(Helwingia japonica)葉の中心に花がつき、結実した実が葉の上に乗った形となる、他に無い珍妙な樹木です。ハナイカダ科ハナイカダ属で、日本には一科一属一種しかない独特な植物です。...

オクタマスミレ

オクタマスミレ (スミレ科スミレ属)【奥多摩菫】(Viola x savatieri)最初に牧野富太郎氏が奥多摩で見つけたのでこの名が名付けられていますが、奥多摩特産というわけではありません。このスミレは純粋な固定種ではなく、「ヒナスミレ」...
3月

マメザクラ

マメザクラ (バラ科サクラ属)【豆桜】(Cerasus incisa var. incisa) 別名:フジザクラ富士箱根の山地を中心に、長野、神奈川の一部も含めた、いわゆる「フォッサマグナ要素」の分布域をもつ桜です。白から淡紅色の花は葉が出...
野山の植物

フイリヒナスミレ

フイリヒナスミレ (スミレ科スミレ属)【斑入雛菫】(Viola tokubuchiana var. takedana f. variegata)「ヒナスミレ」の中でも、葉にはっきりと斑が入ったものを品種として名付けられています。スミレの場合...
野山の植物

キスミレ

キスミレ (スミレ科スミレ属)【黄菫】(Viola orientalis) 別名:イチゲキスミレ日本の黄色いスミレは、ほとんどが北方系・高地系のものですが、この「キスミレ」は唯一暖地性の種類で、東海地方以西の太平洋側に分布します。生育地は阿...
野山の植物

マキノスミレ

マキノスミレ (スミレ科スミレ属)【牧野菫】(Viola violacea var. makinoi) 別名:ホソバスミレ「シハイスミレ」の東日本変種で、シハイスミレよりも葉が細長く葉裏があまり赤くなりません。葉が垂直近くに立つのが典型的な...
野山の植物

ヤエムグラ

ヤエムグラ (アカネ科ヤエムグラ属)【八重葎】(Galium spurium var. echinospermon)人家の近くの空き地や里山の林道のわきなど、人里近くの忘れられたような場所に繁茂する雑草ですが、姿形は面白い草です。ひょろ長い...

オウバイモドキ

オウバイモドキ (モクセイ科ソケイ属)【黄梅擬、雲南黄梅】(Jasminum mesnyi) 別名:ウンナンオウバイ近所の春の雑木林を探索していたら、黄色い大きな花。園芸品の逸出には違いないが知らない花だ。細い枝が長く伸びて垂れ下がっている...
3月

レンプクソウ

レンプクソウ (レンプクソウ科レンプクソウ属)【連福草】(Adoxa moschatellina) 別名:ゴリンバナ摩訶不思議な花をもつ小さな草です。「五輪花」の名の通り、5輪の花が一か所に寄せ合って咲き、その咲き方がサイコロ状の立方体型に...
3月

ヒュウガミズキ

ヒュウガミズキ (マンサク科トサミズキ属)【日向水木】(Corylopsis pauciflora)「トサミズキ」に似て春の葉が出る前の時期に多くの花をつけます。トサミズキよりも花序の花数が少なく2-3個だけがかたまって咲き、長く吊り下がる...
3月

カイコバイモ

カイコバイモ (ユリ科バイモ属)【甲斐小貝母】(Fritillaria kaiensis)甲斐の名の通り、山梨県静岡県の低山落葉樹林下に稀に咲くコバイモです。ところが八王子市の都市部の自然公園内に自生地があり、これが本当に自生か植栽かが謎と...
野山の植物

アブラチャン

アブラチャン (クスノキ科クロモジ属)【油瀝青】(Lindera praecox)春に葉が芽吹く前に花が咲く樹木で、同じクロモジ属の「ダンコウバイ」に良く似ています。うす黄緑の花は、3-5個が1セットとなり、その2セットが短い小枝の先につき...
野山の植物

キブシ

キブシ (キブシ科キブシ属)【木五倍子】(Stachyurus praecox)春早く、まだ葉の出る前に淡黄色の独特の花序をたくさん垂れ下げるのでとても目立つ花です。雌雄異株なので、木によって雄花だけか雌花だけとなります。長くたくさん咲くの...
野山の植物

ヒサカキ

ヒサカキ (モッコク科ヒサカキ属)【姫榊】(Eurya japonica)東北以南に分布する常緑樹で照葉樹林に広く生育します。「サカキ」(榊)が分布しない地域で、その代わりに仏壇などに供えるのに使われます。小枝につく花は、雄花と雌花、両性花...

オウバイ

オウバイ (モクセイ科ソケイ属)【黄梅】(学名: Jasminum nudiflorum)春まだ早く、世にほとんど花の無い時期に逸早く黄色い花を咲かせる樹木はいろいろありますが、このオウバイはツル状の枝がごちゃごちゃした低木なので、あまり目...
野山の植物

オオヤマカタバミ

オオヤマカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【大山酢漿草】(Oxalis obtriangulata)埼玉県秩父ちかくの標高550mほどの林下で発見し、「ミヤマカタバミ」と思っていましたが、「オオヤマカタバミ」のようです。花茎に一輪だけ赤紫の...

カンヒザクラ

カンヒザクラ (バラ科サクラ属)【寒緋桜】(Cerasus campanulata) 別名:ヒカンザクラ中国南部から台湾にかけての山地に分布する南方系の植物で、日本では石垣島に自生しているようです。沖縄方面では桜というのはこの寒緋桜を指すそ...
野山の植物

ヒメニラ

ヒメニラ (ヒガンバナ科ネギ属)【姫韮】(Allium monanthum)「スプリングエフェメラル」のひとつで、たいへん小さく繊細な花。大きさが全く違いますが似た感じの「ヒロハノアマナ」などに混じって生えていました。北海道から四国まで分布...

エンゴサク

エンゴサク (ケシ科キケマン属)【延胡索】(Corydalis turtschaninovii f.yanhusuo)中国東北部から朝鮮半島に分布する、「チョウセンエンゴサク」の品種。これの塊茎を乾燥したものが漢方薬材料の「延胡索」の原料と...
3月

ヤドリギ

ヤドリギ (ビャクダン科ヤドリギ属)【宿木】(Viscum album subsp. coloratum)有名な寄生植物で、自分の葉で光合成も行なうタイプですが寄生して根を生やした樹木から水分と養分を摂取します。ケヤキやエノキ、ブナ、ミズナ...

フキタンポポ

フキタンポポ (キク科フキタンポポ属)【蕗蒲公英】(Tussilago farfara)遠目には「フクジュソウ」に見えますが花弁がたいへん細かく、ちょっと赤みを帯びているようです。フクジュソウと同様、春先にいきなり花が咲いてそれから葉がでて...
3月

キジバト

キジバト (ハト科キジバト属)【雉鳩】(Streptopelia orientalis) 別名:ヤマバト里山にも街中にも、スズメ、カラスと並んで何処にでもいる鳥ですが、「キジ」というくらいで、独特の羽根模様はなかなか美しい。天気の良い春先な...
3月

ヤマルリソウ

ヤマルリソウ (ムラサキ科ルリソウ属)【山瑠璃草】(Nihon japonicum)高尾山に春を告げる花として有名なもののひとつで、福島県以南に分布する、「ワスレナグサ」に近い仲間です。岩のへりなどの地面にへばりつくようなロゼット状の毛の多...

カントウミヤマカタバミ

カントウミヤマカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【関東深山片喰】(Oxalis nipponica subsp. kantoensis)「ミヤマカタバミ」の変種で、関東西南部から東海地方にかけての低山地に分布する。とはいえ、ミヤマカタバミと...

ボケ

ボケ (バラ科ボケ属)【木瓜】(Chaenomeles speciosa)日当たりのよい低山に自生する「クサボケ」は、日本原産のものですが、「ボケ」は中国原産の移入種です。花の色は赤と限らず、白やミックスもあります。枝には棘があり、花は両性...
3月

ハクモクレン

ハクモクレン (モクレン科モクレン属)【白木蓮】(Magnolia denudata)白木蓮は、「モクレン」の単に白花かと思っていましたが、そうではなく別種です。白い花弁が6枚、同様に白い萼片が3枚で合計9枚の花びらとなります。「コブシ」に...
1月

オナガガモ

オナガガモ (カモ科)【尾長鴨】(学名:Anas acuta) 「マガモ」と同属で似た感じですが、雄の頭がこげ茶色で、嘴の側面が青灰色で、胴体の羽根が美しい細かい縞模様となります。マガモよりやや大きく、尾が長く伸びます。雌はマガモの雌に似て...
3月

マガモ

マガモ (カモ科)【真鴨】(学名:Anas platyrhynchos platyrhynchos)冬に日本列島に渡ってくる渡り鳥で、家禽であるアヒルの原種ですが、アヒルと生物学的な違いはないそうです。青首の雄は一目で判りますが、雌と「カル...
6月

四季咲きコマクサ

四季咲きコマクサ (ケシ科コマクサ属)(Dicentra peregrina×D.eximia)駒ヶ根の野草園を見ていたら、見慣れないコマクサに似た花がありました。「四季咲きコマクサ」と札があり、調べてみたところ、アメリカコマクサ(ヒメケマ...
9月

シロガネヨシ(パンパスグラス) 

シロガネヨシ(パンパスグラス) (イネ科シロガネヨシ属)【白銀葭】(学名: Cortaderia selloana)各地の公園などでよく見かけるようになった「お化けススキ」。近頃では、たまに個人宅の庭でも植えられているのを見ます。高さ2-3...
9月

コウヤマキ

コウヤマキ (コウヤマキ科コウヤマキ属)【高野槙】(Sciadopitys verticillata) 別名:ホンマキ湯船の良材として有名ですが、世界で日本の福島以南と済州島だけに現生する、一科一属一種の特殊な樹木です。化石時代にはほぼ全世...
6月

ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ (爬虫綱有鱗目カナヘビ科)(Takydromus tachydromoides)「トカゲ」に似てトカゲに非ずで、トカゲより尻尾が細長くスマートなのが「ヘビ」の名がつく所以でしょうか。北海道から屋久島まで、琉球以外の日本全国に...
6月

ナガバミズアオイ

ナガバミズアオイ(ポンテデリア) (ミズアオイ科ポンテデリア属)【長葉水葵】(Pontederia cordata var. Pancifelia)北米南部原産の「ホテイアオイ」の仲間ですが、これは浮遊せず浅瀬に着生するタイプです。穂状花序...
12月

イロハモミジ

イロハモミジ (ムクロジ科カエデ属)【伊呂波紅葉】(Acer palmatum) 別名:タカオモミジ、イロハカエデモミジといえばこれ。というぐらい日本のカエデ類の代表にして秋の紅葉の主役ともいえる種類です。庭園や公園にも欠かせない樹木なので...
6月

ミネカエデ

ミネカエデ (ムクロジ科カエデ属)(カエデ科)【峰楓】(Acer tschonoskii)亜高山帯あたりの尾根筋に生える山地性のカエデで、本州中部以北から北海道に分布します。「ハウチワカエデ」にちょっと似ていますが、掌状の葉は5裂で幅広く切...
9月

ミヤマシグレ

ミヤマシグレ (レンプクソウ科ガマズミ属)(旧スイカズラ科)【深山時雨】(Viburnum urceolatum f. procumbens)谷川岳の天神峠付近で見つけた、咲きかけのアジサイの仲間?と、思って調べてみても、こんな真っ赤なアジ...