ショウブ (ショウブ科ショウブ属)【菖蒲】
(Acorus calamus)
これがショウブの花です。
アヤメの仲間の「ハナショウブ」ではなく、菖蒲湯に入れる菖蒲でサトイモ科です。
同じサトイモ科なので水芭蕉の芯棒などに似ています。
普通の葉の途中にいきなり花穂が出ているように見えるので異様な感じですが、実際には葉と同じ形の花茎に花序がつき、花序につく苞が葉と同じ形でその上に伸びている状態だそうです。
つまり、花序から上の葉は、ミズバショウやザゼンソウ、マムシグサなどの「仏炎苞」にあたる部分ということですね。
一般に「ショウブ」と「ハナショウブ」が別物と認識している人は少ないのではないでしょうか?
ちなみに、古くは現在のアヤメ科のアヤメではなく、ショウブを指して「あやめ」と呼んでいたそうなのでさらにややこしい。
「ショウブ」と「ハナショウブ」の関係は、”いずれアヤメかカキツバタ”のページもご参照ください