トクサ (シダ植物トクサ科トクサ属)(砥草、木賊)
(Equisetum hyemale)
日本庭園や坪庭などに植えられることが多く、ちょっと異彩を放つ植物です。
この節がすぽんと抜けるのが面白くて、子供のころ近所の庭のを抜きまくって叱られたことがあります(^^;
ツクシの親玉のようなものなので、土筆のような胞子のうができるはずですが、その実物はみたことがありません。
奥秩父に「木賊山」「木賊峠」というのがあり、甲武信ヶ岳の「木賊山」は何度か行ったことがありますが、ここは針葉樹と石楠花の原生林の山で、トクサが生えているかどうか判りません。
日本庭園によく使われていますが、野生のものはどこにあるのか見たことがありません。
同系のスギナが生えるようなところにあるのかもしれませんが、意識していないと判らないのかもしれませんね。
「砥草」ともいい、細かいヤスリとして各種伝統工芸でサンドペーパー代わりに使われているように、表面が細かく硬いヤスリ状になっています。
拡大接写してみると、なるほど見事にザラザラのヤスリの歯となっていますね。
爪切り後の爪磨きにちょうど良さそうなぐらいの粗さです。
節のところで、すぽんと抜いたチューブは、ちょうどよくあるストローそのものといったサイズと柔らかさですが、節が詰まっているので、そのままではストローにはなりません。