スギナ (シダ植物トクサ科トクサ属)【杉菜】
(Equisetum arvense) ツクシ【土筆】
身近な春の風物詩である「ツクシ」です。
シダ植物には、光合成を行なう栄養葉と胞子をつける胞子葉とが分かれるものが多いですが、スギナほどにまるで別の植物のように形態の異なるものも珍しいのではないでしょうか。
すなわち、スギナが栄養葉で、ツクシはその胞子茎です。
スギナは、「トクサ」の仲間でトクサ科に属する中で一番小型の植物ですが、古生代に栄えて石炭のもととなった「ロボク」の仲間でもあります。
胞子だけでなく地下茎で増え、条件が良ければ地面を覆いつくすほど密生することもあります。
スギナの葉は独特の線状のものですが、茎から輪生するのが特徴です。
普通考えられないような高い山中に生えていたので、「マツバラン」か何かかと思ったがスギナだった。
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