チシマノキンバイソウ (キンポウゲ科キンバイソウ属)【千島の金梅草】
(Trollius riederianus) 別名:キタキンバイソウ
高山植物でおなじみの「シナノキンバイ」と同属の北海道版です。
とはいえ、北海道にもシナノキンバイは分布していますが、大雪山や知床は「チシマノキンバイソウ」、日高や夕張は「シナノキンバイ」と分布が分かれているそうです。
アルプスなどで見るシナノキンバイよりも、草も花も大きく、派手で豪快な感じで群生しています。
黒岳ではリフトから山頂直下までずっと見られます。
花弁は一重のものや八重っぽいもの、縁が滑らかなものやぎざぎざしたものなど、個体変異が多いようです。
葉の切れ込み具合も個体差が多いようで、これでシナノキンバイが完全に混ざっていたら見分けが難しいでしょう。
さらに北海道には、礼文島に「レブンキンバイソウ」、利尻島に「ボタンキンバイ」という固有種があります。
近似の2種。 左がチシマノキンバイソウ、右がミヤマキンポウゲ。