キヌガサソウ (APG:シュロソウ科キヌガサソウ属)(ユリ科)【衣笠草】
(Kinugasa japonica)
「ツクバネソウ」や「エンレイソウ」に似た体制の花ですが、一属一種の日本固有種で、花の華麗さと特異な葉序で、はるかにインパクトのある花です。
本州の主に日本海側の豪雪地の亜高山帯の湿った林縁に生え、純粋な高山植物とはいえませんが深山の植物です。
白い花は萼片で、6-11弁の不定数となり線状の内花被片も同数、放射状に輪生する葉も基本同数となります。
花は開花から数日たつと次第に赤みを帯びてきます。
いくつかの県で絶滅危惧種となっています。
写真の群落は、八幡平の残雪がうっすら残る窪地のへりにびっしりと見事に咲いていました。