シオガマギク (ハマウツボ科シオガマギク属)【塩竈菊】
(Pedicularis resupinata subsp. oppositifolia)
自分の葉で光合成を行なう一方、他の植物(イネ科)に寄生して栄養分を奪う「半寄生植物」です。
山地の草原などに生え、北海道南部以南から九州にまで分布します。
茎や枝の上部に苞葉状の葉のかたまりがつき、そこに花が咲きます。
花はシオガマ類独特の分かりにくい唇形で、上唇弁はくちばし状に尖り、下唇弁は末広がりで浅く3裂します。
花序は分岐したあちこちや途中にもつくようで、花序が茎先に集まる「トモエシオガマ」と全体の形状が異なります。