メコノプシス・グランディス (ケシ科メコノプシス属)
(Meconopsis grandis)「ヒマラヤの青いケシ」
「メコノプシス属(Meconopsis)」は、ネパール、ブータン、インド、パキスタン、中国などのヒマラヤ山脈周辺、および中国の青海省、甘粛省、四川省、雲南省などの高山地帯に分布します。
青以外にも赤や紫、白、黄色などのいろいろな種類があり環境によっても変異しますが、特にヒマラヤンブルーと称される青色のものが有名です。
メコノプシス・グランディスは、よりヒマラヤの中核地域に産し鮮やかな青で花も大型なのでこの手の代表格となっています。
通称「ヒマラヤの青いケシ」として有名な高山植物で、ヒマラヤ周辺やチベットなどの標高3000-5000mの高所に生育し、ブータン王国の国花となっています。
昔はその実態もよく判らず、完全に幻の花でしたが、近年では園芸流通もされるようになり、一般にも入手可能なようです。
しかし寒冷地でないと生育が困難な植物であるため、植物園でも寒冷地や高地でなければ冷房室で栽培されている場合もあります。
同じケシ科のポピーの仲間にも似た、薄い質感の透き通るような花弁が何とも言えない美しさです。
色合いはアジサイなどと同様に土壌の酸度によって変わり、アルカリ性土壌の場合はうす赤紫になるようです。