ヤエムグラ (アカネ科ヤエムグラ属)【八重葎】
(Galium spurium var. echinospermon)
人家の近くの空き地や里山の林道のわきなど、人里近くの忘れられたような場所に繁茂する雑草ですが、姿形は面白い草です。
ひょろ長い茎に放射状に細長い葉が6-8枚輪生しますが、これは正確には2枚の葉プラス苞葉だそうです。
たいへん弱々しい印象の草ですが、葉や茎を拡大してみると、一面に棘だらけで何だか凶悪な感じがします。
実際にはこのトゲが他の植物に引っかかったり、お互いに持たれあったりして長く伸びるようです。
4弁の花は頂点や葉腋につきますが、たいへん小さく、1-2mm程度しかありません。
このヤエムグラ属には山の植物なども何種かあって、見分けに苦労するものが多いです。