スベリヒユ (スベリヒユ科スベリヒユ属)
(Portulaca oleracea)
日本全土で畑や路傍に生える雑草で、世界の温帯から熱帯に広く分布しています。
独特の多肉植物っぽい雰囲気は、やはり南方系の感じがしますね。
丈夫で繁殖力が強いので雑草としては嫌われますが、食用にでき、地方によっては野菜として使われ栽培もされています。
オメガ脂肪酸を含む健康食品とも言われています。
夏の終りから秋に黄色い小さな花を咲かせます。
園芸花の「ポーチュラカ(ハナスベリヒユ)」は同属の園芸品種で、「マツバボタン」も同属です。
このスベリヒユ、都内でも路傍や畑の縁でいくらでも見られる雑草なのですが、夏の終わりに意識していても一向に花が咲いているところを見られません。
多摩地区の近所でここ3年くらい注意しているものの、一度も見られていません。
これはかなり謎なことだと思っていましたが、どうも都市部では踏みつけや刈り取りなどのストレスに対抗して、結実の効率と速度の早い閉鎖花タイプが増えているとの研究があるようです。
それだと納得できる気がします。