レンゲショウマ (キンポウゲ科レンゲショウマ属)【蓮華升麻】
(Anemonopsis macrophylla)
奥多摩・御岳山の「名物」。
まさに今、「レンゲショウマまつり」開催中で、お盆休みの最中にて、多くの人が写真を撮りにきていました。
御岳山では増殖に努めて、近年では観光の目玉として売り出しています。
清楚で気品のある花はごく淡い薄むらさきで、花の蕾も玉のようにまん丸で可愛いです。
この花は日本特産、それもレンゲショウマ属の一属一種だけの種類です。
分布も福島あたりから奈良あたりまでの範囲の太平洋側の1000m前後の山地の落葉樹林内という限られた生息範囲で、各地で絶滅危惧種となっています。
二段構えになっている花の外側に開いた花弁は、例によって「萼」で、内側の丸い壺状の部分が本当の花弁です。
この日は小雨交じりの天気でしたが、霧のかかった薄暗い林内はかえってこの花にはよく似合うようでした。
東京都:絶滅危惧ⅠA類(CR)
名前のよく似た「キレンゲショウマ」は、レンゲショウマの黄花ではなく、アジサイ科の全く別の植物です。
牧野富太郎の上司であった矢田部博士が、レンゲショウマに似ているということで命名したものですが、全く似ていないと思うのですがどうでしょうか?
この年は梅雨明けが異常に早く暑い夏だったため、もっとも早く咲いた一輪(7/11)。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】
レンゲショウマ - 森のシャンデリア –