スズラン(ドイツスズラン) (キジカクシ科スズラン属)【鈴蘭】
(Convallaria majalis var. majalis)
とても可愛いので人気の高い花ですが、園芸に流通するほとんどはヨーロッパ原産の「ドイツスズラン」で、最盛期には花序が葉と同等以上の高さになるとされます。
日本在来の「スズラン」は花序が葉よりも低く咲き、花茎が細長いようです。
全草にかなり強い毒性をもつ毒草で、活けた水を飲んで死亡した例もあるというほどの猛毒です。
日本スズランとの見分け方として、一般に花の咲く高さを言われますが、これは成長過程や環境、個体差が大きく必ずしも当てにならないようです。
もうひとつの見分け方としては、花の内部の雄しべの付け根が赤紫色に色づくかどうかというのがあげられます。
ドイツスズランは、花の内部をよくみると雄しべの付け根に赤紫色の部分が見られます。
見やすいように花をカットしてみた。赤紫色の部分は雄しべの花糸付け根の両脇に有るようだ。
花後の青い実。熟すと真っ赤になります。