シロバナマンジュシャゲ (ヒガンバナ科ヒガンバナ属)(ユリ科)【白花曼珠沙華】【白花彼岸花】
(学名:Lycoris × albiflora) (シロバナヒガンバナ)
「ヒガンバナ」の群落の中には、たまに白花もあります。
「シロバナヒガンバナ」とも呼ばれていますが、白色系は「ヒガンバナ」と「ショウキズイセン」の交雑種がほとんどだそうです。
園芸用に創りだされた雑種が逸出した場合もあるようです。
しかし、「ヒガンバナ」は3倍体で雑種を作れませんので、実際には僅かに混ざって存在する2倍体のいわゆる「コヒガンバナ」と「ショウキズイセン」の雑種ということです。
つまり、「コヒガンバナ」が多分原種で、不稔性3倍体の「ヒガンバナ」に多少混ざっていて、時たま交雑を起こしてシロバナが出現するということのようです。
この2倍体コヒガンバナは、3倍体のヒガンバナに比べると数がとても少ないので、白花の出現率も少ないということらしいです。
進化過程の推測からすると、「コヒガンバナ」が本当のヒガンバナで、今のヒガンバナは「クローンヒガンバナ」とでも言うべきなのかもしれません。
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