トダイアカバナ (アカバナ科アカバナ属)【戸台赤花】
(Epilobium platystigmatosum)
名前の「トダイ」とは、発見された長野県の戸台川の名から。
戸台川は、南アルプスの甲斐駒ヶ岳、仙丈岳の間を源流とする山間の渓流です。
石灰岩質で攪乱の多い河原に好んで生えるため、このような場所が生育適地なのでしょう。
分布域としては、本州群馬県以西~九州となっています。
花は普通の「アカバナ」より小さく、花弁の色が淡くて細く、先端が2裂し柱頭はこん棒状です。
葉は細長く、茎や葉は全体に赤みを帯びます。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
奥多摩のトダイアカバナ
2021年
奥多摩の御岳渓谷某所で、妙なアカバナの大株を発見。
写真だけ撮って後から同定しようとしてみたところ、いろいろ調べるとどうも「トダイアカバナ」としか見えない。
分布域と報告例を調べるも、秩父方面ではあるようだが、奥多摩での報告例は見当たらない。
石灰岩質の河原なので生育適地ではあると思われるのだが…
某有名植物園に問い合わせたが、域外の個別の質問や同定には関与しないようで…
知り合いの某植物研究家に写真を見せて聞いてみると、トダイアカバナのように見えるとのこと。
ビジターセンターに報告しようと思い、翌年確認のため同じ場所を訪れたが、何度かの豪雨のせいか河原の地形自体変わっていて、見つけることができなかった。
幻の記録となってしまった。
2025年
その4年後、今度は近くの別の場所で偶然発見。
やはり「トダイアカバナ」としか思えないので、今度は東京都のレッドデータを扱う部署に問い合わせたところ、既に他からも情報が寄せられているとのことで、画像を送ってほしいとのことであった。
案内された専用フォームから報告済み。
やはり奥多摩に分布しているのであった。









