SUPIRITUAL UNITY
ESP -1965-
CONTENTS
A:ghosts:first variation,the wizard
B:spirits,ghosts:second variation
Albrt Ayler,Gary Peacock,Sunny Murray,
「破壊せよ、とアイラーは言った」という本があるが、アイラーは本当にそんなこと言ったのだろうか?
アルバート・アイラーの音色には独特の「艶」がある。
フリージャズというジャンルの観念的・破壊的イメージだけで食わず嫌いの人がいたらぜひ一度アイラーの「音」を聞いてみてはいかがだろう?
前衛芸術といった理論や観念ではなく、生身の人間の肉声がそこにある。
楽器の音にも色気というものがある。
サックスの音色は特に人間的な色気があるのだが、アイラーの出す音は「セクシー」という言葉でもぴったりだ。
フリージャズの難しい理論は判らないが、この音の艶を聞きたいがために時々これらのアルバムを引っ張り出すのだ。
音の話とは別だが、このESPレコードのシンプルにして安っぽい装丁のジャケットも最高。