オーソドックスと不条理
ERIC DOLPHY

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THE QUEST
ERIC DOLPHY
PRESTIGE -1960-


CONTENTS
A:Status Seeking,Duquility,Thirteen,We Diddit
B:Warm Canto,Warp and Woof,Fire Waltz

Eric Dolphy,Booker Ervin,Mal Waldron,
Ron Carter,Joe Benjamin,Charlie Persip,



マイ・フェイバリイト・アーティスト、エリック・ドルフィーの中でもさほど有名な盤ではないけれど、 一番好きなアルバムのひとつである。
ロン・カーターのアルコ奏法を多用した独特の一種不気味な雰囲気の中での、オーソドックスに根ざした「ドルフィー節」は、 何だか日常の中に何食わぬ顔で潜む狂気のようなものを感じさせるものが有る気がする。
もちろんそれは、ドルフィーの作品全般に言えることだし、その極北となるのはあの「Out to Lunch」なのだが、 このThe Questではもっと取り付きやすい曲が多いので、さほど体力・気力が無くても気軽に聞けるのが良い。
名曲、Fire Waltzも入ってるし、Warm Cantoでは素直に泣ける。

ところで、このPRESTIGE盤ジャケットのサイケ調デザインは原盤の元デザインなのだろうか。

爽やかな寂しさ
David Friedman

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David Friedman
WINTER LOVE,APRIL JOY
EASTWIND -1975-


CONTENTS
A:NYACK,TRUCE,BRITE PIECE,EXCERCISE#5-APRIL JOY
B:UNTITLED,ISLAND,SARABAND,I’VE TOUCHED YOUR SOUL

David Friedman,David Samuels,Hubert Laws,Harvie Swartz


「いわゆる」ジャズかと言われるとちょっと違う気もするが、ジャズのジャンルには違いない。
日本のジャズレーベル、イーストウィンドのレコード。
ちょっとECM的な北欧系サウンドで、今で言えば環境音楽とかヒーリング系の感じだが昔すごくよく聴いた一枚。
静まり返った深夜に音量を絞って聴くとその寂しさに落ち着くという不思議な世界。
バッハの曲も入っているくらいで大体が癒し系の音作りだが、 ヴィブラフォン、マリンバ、ベース、フルートという冷たさと暖かさが混じった音質で何とも「爽やかに」寂しさを味わえる音楽である。

「寂しさ」とは現代の消費社会の皮相部分では忌むべき価値観かもしれないが、「モノノアハレ」の日本的情緒の世界では美的感覚のひとつの極致になり得るのだ。
そんな日本人にはきっと受け入れられるであろう日本向けアルバム。

ロノ

RONO       (東京・高田馬場)

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JAZZ喫茶ではなく、前衛音楽喫茶とでもいうか、ジャズでは、サン・ラとかスティーブ・レイシーとか、アンソニー・ブラクストンとかそういう店。
(どういう店だ (^^; )

店内のフリートークのノートがやたらに難解な議論で埋まっていた。
今でもインターネットのBBSなんかでもああいう感じのところがあるんだろうなあ。
もはやこの年では近づきたくないなあ (^^;

エオンタ

EONTA       (松本市)

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北アルプスに山登りに行くと、決まって帰りに寄っていた、松本市のジャズ喫茶。
わりと閑静な一角の2階にあって、ここのアイスコーヒーがとても美味しくて楽しみだった。
ダラー・ブランド「アフリカン・ピアノ」など、ここで聴いて気に入って帰って買ったレコードが結構ある。
ここのマッチはテーブルにお徳用特大マッチが置いてある方式。

「男の隠れ家」

雑誌「男の隠れ家」2006年11月号で、当サイト「JAZZ喫茶のマッチ」が取材掲載されました!
マッチ24個が掲載されています。

「男の隠れ家」

「男の隠れ家」

「男の隠れ家」




その後、2008年2月号別冊として、「ジャズを巡る旅」が発刊され、再掲載されました。

「男の隠れ家」


木馬

MOKUBA       (東京・新宿)

木馬

木馬


これも頂きもののマッチで、自分では行ったことは無い。
アルテックの巨大なスピーカーが有名だったようで、歌舞伎町の広い店だったようだ。
90年代に閉店したもよう。

メグ

MEG       (東京・吉祥寺)

メグ

メグ


かの有名な、寺島靖国氏の店。
ここを知らなければ「もぐり」というべき店だが、実は行ったことがないのであった (^^;
最近はあまり硬派でなくなったので入りやすいという噂である。
これらのマッチは、M氏に頂いたものである。
どのヴァージョンが古いのか新しいのか判らないが手元に3種ある。
どれも裏表同じで、これは黒のものである。


メグ

メグ


こちらは同じデザインで濃緑色のもの。
この同じ基本デザインのマッチで、分家の「More」というお店も昔あったようである。


メグ

メグ


デザイン違いの厚型箱のもの。
とても渋い絵柄で、「音楽館」や「蝶類図鑑」などと並ぶレトロ画風グッドデザイン賞モノ。
「JAZZ MUSEUM」というのも良いです。
これも裏表同じデザイン。


メグ

メグ

メグ

メグ


WEB読者T様から寄贈頂いた別バージョン。
つや消しの黒で、シンプルな渋いデザイン。
側面には「KICHIJOJI」とだけあり、電話番号等は入っていない。

メグ

メグ


これまた別バージョンの箱マッチです。


メグも長い歴史をもつ現役のお店でしたが、2018年2月閉店

メアリージェーン

MARY JANE      (東京・渋谷)

メアリージェーン

メアリージェーン

メアリージェーン

メアリージェーン


当時はアヴァンギャルドの傾向が強かった、ハードなJAZZ屋。
真っ黒い室内には大音量で前衛フリージャズがかかり、お客は頭を抱えるように真剣に聞いていた。
なぜか、そんな中で平然とお弁当を食べているサラリーマンがいたことも・・・(^^;


メアリージェーン

メアリージェーン

メアリージェーン

メアリージェーン


小型でつやの無い紙。手書きの原稿。
このパターンの方が昔のタイプではなかったか。
英語の手話のイラストは、新しい方と共通。
ここはレコードコレクションが膨大だった。


メアリージェーン

メアリージェーン

メアリージェーン

メアリージェーン


これは、Mさんのご寄付によるもので、メアリージェーンのバリエーションでブックマッチ。
何時頃のものか不明だが、おそらく上記のパターンよりも新しいのでは、と思う。


メアリージェーン

メアリージェーン

メアリージェーン

メアリージェーン


これは、Tさんに寄贈いただいた、また違うパターンのシンプルなもの。
年代不詳だが、マッチ箱の状態からしてわりあい新しそうな感じである。


メアリージェーンは、その後ソフトな路線になり、明るく食事ができるお店として長く続けてこられましたが、2018年10月24日閉店

マサコ

MASAKO      (東京・下北沢)

下北沢 マサコ

マサコ

下北沢 マサコ

マサコ


1953年オープンの老舗。

けっこう広い店内にはオーソドックスなジャズが流れ、落ち着いた店でした。
他のジャズ喫茶と違い、わりあいゆったりしたスペースで私語自由な感じだったので、内装が黒いイメージながら普通の喫茶店という雰囲気がありました。

先日、歌手の「ウーア」の取材番組で出てきたから、まだやっていたんですね。
マサコおばさんはとっくに亡くなられたようですが、今も独特なアットホームな感じのお店のようです。


下北沢の再開発に伴い、2009年に閉店。

当時の女性従業員の方が、名前を引き継ぎ、2020年に新「マサコ」がオープンしました。

マイナー

MINOR      (東京・吉祥寺)

マイナー

マイナー

マイナー

マイナー


これも貰いもののマッチ、「吉祥寺・マイナー」。
その名の通り、マイナーなお店らしく情報が少ない。
やはり本町1丁目となっているので、北口のようである。
ロックや前衛音楽もやっていたようだが短期間で無くなったらしい。
詳細不明。