FOKKER V17

FOKKER V17

FOKKER V17

フォッカー・V17

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.77m、全幅:?、全備重量:461kg
エンジン:Oberursel UR2 110HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:?

1機しか作られなかった試作機。

合板を主体とした複合材料で作られ、斬新な片持ち中翼の単葉機。
資料がなく定かではないが、主翼以外はフォッカーDr.1をそのまま使っているように思える。

プロトタイプ1機のみ作られたが、軍には関心を持たれなかったようである。
シンプルで軽快な感じで視界が良さそうであるがどんなものだろう。

Fokker V17 Germany

FOKKER V3

FOKKER V3

FOKKER V3

フォッカー V3

1917年ドイツ
単発・三葉試作機。
全長:?、全幅:?m、全備重量:?
エンジン:Le Rhone 110HP、武装:無し
最高速度:?

フォッカーV1からV7あたりまでの試作機シリーズは、Dr1の開発または発展モデルである。

それぞれ、1機づつくらいしか作られていない本当の実験機のようだが、このV3はDr1そっくりだが何と翼間支柱を一切使わず、片持ち式の三葉機となっている。

たしかに空気抵抗などは少なくなるだろうが、複葉機というのは元来、支柱なども合わせて全体が立体の箱型になるから強度が出るのであって、その意味ではあまりメリットは無さそうだがいかがなものか。

FOKKER V3 Germany

FOKKER V2

FOKKER V2

FOKKER V2

フォッカー V2

1917年ドイツ
単発・複葉試作機。
全長:?、全幅:7.87m、全備重量:?
エンジン:Mercedes D III 160HP、武装:無し
最高速度:190 km/h

1機限りの試作機。

フォッカーには珍しい、液冷列型エンジン搭載で、後退角のついた上翼が特徴的。

しかし、何らかの効果があったかどうかのテスト結果記録は残っていない。
フォッカーの試作Vシリーズには翼間支柱の無い試作モデルが多い。

FOKKER V2 Germany

EULER Dr2

EULER Dr2

EULER Dr2

オイラー Dr2

1917年ドイツ
単発・単座戦闘・練習機。
全長:?、全幅:?、全備重量:?
エンジン:Oberursel U III 160HP、武装:?
最高速度:?

詳細は不明だが不成功に終わったプロトタイプらしい。
その後複葉機に修正されて開発を続けられたようであるが最終的にどうなったのか不明。

写真だけ見るとなかなかスマートでカッコイイのだが・・・
どうもこのメーカーの数種類ある機体は、みな失敗作だったような感じだ。
そのせいであまり出てこない名前なのかもしれない。

アウグスト・オイラー自身はドイツ航空界の先駆者として有名なのだが…

EULER Dr.II Germany

A.E.G. D1

A.E.G. D1

A.E.G. D1

A.E.G. D1

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.10m、全幅:8.50m、全備重量:940kg
エンジン:Mercedes D.III 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:205km/h

強力なメルセデスエンジンを搭載した小型の機体。
全長が短いので太めのレーサーのようなシルエット。

3機のプロトタイプが造られたが、2機がクラッシュしてしまったため、開発は中止された。

A.E.G. D I Germany

Halberstadt CL2

Halberstadt CL2

Halberstadt CL2

ハルバーシュタット CL2

1917年ドイツ
単発・複座攻撃機。
全長:7.30m、全幅:10.77m、全備重量:1130kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2~3、
最高速度:170km/h

スマートな機体に広い射界をもつ後方射手を乗せ、50kg程度の爆装もできる、ベストセラー偵察・攻撃機。

もともと、戦闘機として開発されたD4からの発展型で、1917から終戦まで900機ほどが主に地上支援に活躍した。

機体脇に取り付けられた爆弾架に並べた10個ほどの小型爆弾を、後方射手が敵陣の塹壕に投げ落とした。

Halberstadt CL.II Germany

SIEMENS-SCHUCKERT D2

SIEMENS-SCHUCKERT D2

SIEMENS-SCHUCKERT D2

ジーメンス・シュケルト D2

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:、全幅:、全備重量:不明
エンジン:Siemens-Halske Sh.3 160HP、
最高速度:不明

半モノコック構造の円筒形胴体を備えた機体。
次に続くD3のプロトタイプとして翼の違う機体が6機作られた。

最大の特徴は、強力なジーメンス・ハルスケエンジン。
この当時の星型エンジンは、シリンダーヘッドなどの本体がプロペラと一緒に回る「ロータリー式」だが、この方式の最大の欠点はエンジンが大型・強力になるほど回転トルクの機体に及ぼす悪影響が深刻になってしまうことである。

ジーメンスのこのエンジンは、ギアを介してエンジンとプロペラを逆方向に回転させトルクを打ち消す方式を実用化している。
それにより優れた上昇性能を発揮でき、D3、D4の開発へと続いたのである。

SIEMENS-SCHUCKERT D.II Germany

Sablatnig SF4 Dr

Sablatnig SF4 Dr

Sablatnig SF4 Dr

サブラトニク SF4 Dr

1917年ドイツ
単発・単座戦闘・偵察機。
全長:8.33m 全幅:9.25m、全備重量:1070kg
エンジン:Benz Bz III 150HP、武装:7.8mm機銃×1
最高速度:158km/h

試作水上戦闘機で、複葉と3葉がそれぞれプロトタイプとして作られた。

写真ではなかなかスマートなデザインだが、性能的には不作だったようで生産はされていない。
とはいっても、兄弟機種のSF2やSF5などは、同様デザインの複葉機で、偵察機や練習機としてドイツ海軍で使われている。

どこの国でも3葉機の試作機は多いが成功例は意外と少ないのだが、水上機ではなおさらなのかもしれない。

Sablatnig SF4 Dr Germany

Roland D4

Roland D4

Roland D4

ローランド・D4

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.32m、全幅:9.45m、全備重量:1208kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:155km/h

ローランドの特徴的なモノコック胴体を使った三葉機だが、中翼、下翼の配置が何だか不自然に感じる。
上翼は普通の位置だが下翼が車輪のすぐ上にあるのが変な感じなのかと思う。

1機だけしか造られなかった試作機のようだが、スペックを見ると妙に重いのが気になる。
どう見ても三葉機の利点である小回りや軽快性を感じにくいスペックになっている。

多分失敗作だったのではないだろうか。

Roland D.IV Germany

Junkers J.1(J4)

Junkers J.1(J4)

Junkers J.1(J4)

ユンカース J.1(J4)

1917年ドイツ
単発・複座攻撃機
全長:9.1m、全幅:16m、全備重量:2140kg
エンジン:Benz BZ.IV 200HP、
最高速度:155km/h、武装:7.9mm機銃×2

地上砲火への対抗策として胴体前部とエンジン回りを5mmのニッケル=クロム鋼鉄板で覆った、「空飛ぶ戦車」の異名をもつ地上攻撃機。

胴体や翼の大部分も先進的なジュラルミン波板外板構造で、実際に低空飛行して銃火を浴びても強かったようである。
たいへん重いので上昇力も鈍重で運動性も悪かったが、この時期にこの機体構造はかなり画期的な設計ではあった。

ユンカースの一連番号の「J**」でいうと、このJ.1は、J4になる。
ユンカースの一番最初の試作機J1は、単葉のE.1のことになる。ややこしい。

Junkers J.1 Germany

L.V.G. D3

L.V.G. D3

L.V.G. D3

L.V.G. D3

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.53m、全幅:10.0m、全備重量:1028kg
エンジン:NAG C3 185HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:175km/h

アルバトロスのライセンスのセミモノコックボディを採用したL.V.G D10から続く系列のモデル。

イタリーのSVAのように翼間支柱がW型にトラス構造のようになっているのが特徴的。
しかし、大きく重すぎるということで採用されず、試作1機のみ。

たしかに支柱だけはやたら頑丈そうである。
張り線を無くそうとしたのだろうか。

L.V.G. D.III Germany

L.V.G. C5

L.V.G. C5

L.V.G. C5

L.V.G. C5

1917年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8.07m、全幅:13.62m、全備重量:1533kg
エンジン:Benz Bz IV 200hp、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:164km/h

大戦後期の最主力偵察機のひとつで、優れた汎用機としてたいへん多くのシーンで使われた。

大戦中に使われた複座機の中でももっとも成功した機体のひとつと言われる。
1917中ごろから就役し、1250機程度が発注された。

戦後も各国で使われ、ポーランドでは150機も使用されている。

L.V.G. C.V Germany

横廠式ロ号甲型水上機

横廠式ロ号甲型

横廠式ロ号甲型

横廠式ロ号甲型水上機

1917年日本
単発・複座偵察・爆撃機。
全長:10.16m、全幅:15.69m、全備重量:1628kg
エンジン:イスパノスイザ 200HP、武装:ルイス旋回機銃×1、
最高速度:156km/h

国産機として初めて世界水準の性能で量産された国産水上偵察機。
海軍が初めて採用した国産の制式水上偵察機で、世界に誇る日本の水偵の元祖でもある。

双フロートを持ちながら、強力なイスパノエンジンで高速を発揮、多くの長距離飛行の記録も達成している。
佐世保から追浜までの1300kmを11時間半で飛行する、当時驚異的な長距離飛行に成功。

その後、中島飛行機や愛知時計などでも大量生産され、合計200機以上作られている。
航続力約5時間。

横廠式ロ号甲型 Japan

陸軍制式2号

制式2号

制式2号

陸軍制式2号

1917年日本
単発・複座試作機。
全長:?、全幅:?、全備重量:?
エンジン:メルセデス・ダイムラー 100HP、武装:不明、
最高速度:?

制式1号に続いて、臨時軍用気球研究会が高速実験機として試作。
やはりアルバトロス的なデザインの機体。

しかし、またもエンジントラブルにより墜落事故を起こし、テストを行なっていた坂本中尉は殉職した。

機体の欠陥でなくエンジントラブルで致命的墜落をするということは、やはり当時のレベルとしては過大な翼面荷重をもっていたのだろう。

制式2号 Japan

会式7号駆逐機

会式7号

会式7号

会式7号駆逐機

1917年日本
単発・単座戦闘機。
エンジン:カーチス 90HP、武装:不明、
最高速度:不明

日本で初めて試作された国産戦闘機。

日本の航空発祥の地、埼玉県所沢で作られた。

フランスより購入した、モーリス・ファルマンが原型の、まさに黎明期の機体である。
エンジンは水冷V8気筒90馬力。

原型のファルマンをフランスより持ち帰り、開発とテストにあたってきた陸軍の沢田中尉はこの機のテスト飛行中に墜落、殉職した。

会式7号 Japan

Torpedo Olkhovskij

Torpedo Olkhovskij

Torpedo Olkhovskij

トルペド・オルコフスキー

1917年ロシア
単発・複座戦闘機。
全長:?、全幅:?、全備重量:?
エンジン:Le Rhone 9J 110HP、武装:?
最高速度:?

1917年にアナトラの工場で1機だけ作られた、木製モノコックの機体。
デザインはスマートでユニークなものだったが戦闘機としては失敗作だったようで、練習機として使われた。

ボディーの形から、torpedo(魚雷)と呼ばれたのではないだろうか。
オルコフスキーは製作者だから、正式な型番は無いのだろう。

Torpedo Olkhovskij Russia

THULIN K

THULIN K

THULIN K

チューリン K

1917年 スウェーデン
単発・単座戦闘機。
全長:6.6m、全幅:9.1m、全備重量:525kg
エンジン:Thulin A 90HP、武装:8mm機銃×2
最高速度:150km/h

スウェーデンにおける、最初の戦闘機。
チューリンは、フランスのブレリオやモランソルニエのライセンス生産をしていた会社。

このモデルは自社設計のようだが、フォッカー・アインデッカーなどと同じく翼の「たわみ」コントロールを行っていた。
エンジンも自社モデルだが原型はル・ローンのロータリーのようである。

同じモデルでも単座と複座とあったようで、スウェーデン軍では練習機としてごく少数使われたようである。

THULIN K Sweden

Nielsen & Winther Aa

Nielsen & Winther Aa

Nielsen & Winther Aa

ニールセン&ウィンザー Aa

1917年 デンマーク
単発・単座戦闘機。
全長:6.6m、全幅:7.7m、全備重量:550kg
エンジン:Thulin 90HP、武装:8mm機関銃×1
最高速度:150km/h

デンマークという国も、小国で農業国、大戦中も中立国ということで、仏、英、独の機体を使っているが、これは数少ない自前の設計による戦闘機。

ニューポールの胴を伸ばしたような形で、合計6機が供給されたが、エンジンがチューリンの80HPと非力であったためかあまり役には立っていないようだ。
実際に現場で使われたか疑わしい。

兄弟モデルの”Ab”は複座にしたタイプ、”Ac”はフロートを付けて水上機にしたタイプで、それぞれ1機づつ試作されている。

Nielsen & Winther Aa Denmark

Hafeli DH-3

Hafeli DH-3

Hafeli DH-3

ハフェリ DH-3

1917年スイス
単発・複座偵察機。
全長:7.9m、全幅:7.95m、全備重量:1110kg
エンジン:Hispano-Suiza HS-41 150HP、武装:機関銃×1、
最高速度:145km/h

スイスは第一次大戦においても武装中立国だったが、戦闘機はフランス製かドイツ製が多かったようだ。
その中でも少ない例のオリジナル戦闘機がこのモデル。

ウッドボディーの機体で、162機生産されたとされているのでかなりの主力機種といえそうである。
偵察機および練習機としても使われた多目的軍用機。

Hafeli DH-3 Swiss

Hansa-Brandenburg W12

Brandenburg W12

Hansa-Brandenburg W12

ハンザ・ブランデンブルク W.12

1917年ドイツ
単発・複座水上戦闘・偵察機
全長:9.6m、全幅:11.2m、全備重量:1454kg
エンジン:Mercedes D III 160HP、
最高速度:160km/h、武装:7.9mm機銃×2-3

高性能をもつ、水上偵察・戦闘機。
垂直尾翼が胴体の下側につく独特の形態で、まるで舟のラダーのようだが、水面に接しないように胴体を反り上がらせている。
垂直安定板が上に出ていないので、後部座席の射手の射界はたいへん広い。

複座水上機としてはたいへん操縦性能が高く、単座戦闘機とも渡り合うことができたという。

Hansa-Brandenburg W12 Germany

ALBATROS D5

ALBATROS D5

ALBATROS D5

アルバトロス・D5

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.33m、全幅:9.05m、全備重量:932kg
エンジン:Mercedes D3 180HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:186km/h

1917年、春には「血の4月」といわれる大被害を連合軍にもたらした、アルバトロスD3だったが、早くも秋には連合軍側の新鋭機投入でその優位を失いつつあった。

D5は急遽投入された改良型だが、その性能アップは小規模に留まり、急降下時の下翼構造の弱点もあってこの後苦戦をするようになる。
すでに機体の基本設計の限界まで完成されてしまって、更なる性能向上は望めなくなっていたようである。
とはいえ、最後まで非常に大量に生産された主力機種である。

ちょうど、WW2において劣勢に転じた後のメッサーシュミットや零戦とおなじ立場の戦闘機であった。

ちなみに、DVaは下翼などを強化した改良型。
主力で数も多いため、機体塗装のバリエーションも非常に多く、この写真のように個人マーキングの派手なバリエーションに富んでいる。

ALBATROS D.V Germany

ALBATROS D3

ALBATROS D3

ALBATROS D3

アルバトロス・D3

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.33m、全幅:9.05m、全備重量:886kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:165km/h

水冷直列エンジンだが絞りこまれたカウルから巨大なプロペラスピナーにつながるラインが流線型で美しい。
また、主翼の平面形も優雅な曲線を描いていて、WW1の機体の中でもフォッカーDR.1と並んで、ベスト・デザイン賞ものと思うのだがいかがだろうか?

宮崎駿の架空デザインの航空機にありそうなシルエットである。というより、この辺のデザインをかなり取り入れているものと思われる。

この流線型ボディは全て合板製で、他国に比べてこの形式が多いのはいかにも「森の国」ドイツらしい。
ちなみにこの合板部分はクリアーなニスによる塗装のものが多く、天然木目のウッディな飛行機となっている。

1917年ころの主力戦闘機とされ、性能・戦力とも優れていて、一時期の制空権を完全に連合軍から奪っていたという。

ALBATROS D.III Germany

Bristol F.2

Bristol F.2

Bristol F.2

ブリストル F2

1917年 イギリス
単発・複座戦闘機。
全長:7.87m、全幅:11.96m、全備重量:1474kg
エンジン:ロールスロイス・ファルコン3 275HP、武装:7.7mm機関銃×2~3、
最高速度:198km/h

英国を代表する複座・多目的戦闘機。
強力なロールスロイスエンジンを搭載し、優れた性能で成功した主力機種となった。

機首部分はスパッドなどと同様円形のラジエーターを備え、ちょっと見に空冷エンジンのような円筒形。
駄作だったRAF・BEシリーズにとって代わる複座多用途戦闘機の成功作となり、改良された後期モデルのb型が主流生産機種となっている。

総生産数5,300以上で、英国以外にも多くの地域に輸出され、大戦後も長く使われている。

Bristol F.2 Britain

Bristol M1

Bristol M1

Bristol M1

ブリストル M1

1917年
単発・単座戦闘機
全長:6.24m、全幅:9.37m、全備重量:611kg
エンジン:Le Rhone 110HP、
最高速度:209km/h、武装:7.7mm機銃×1

まるで、モラン・ソルニエそっくりの単葉機である。
大きなスピナーと円筒形の胴体が特徴的。

軽量で、このころとしては高速な機種で百数十機作られ、性能も良かったようだが、 着陸速度が高かったのが好まれなかったらしく、実際の戦闘にはあまり使われなかったようである。

Bristol M1 Britain