Junkers D.1(J9)

Junkers D.1(J9)

Junkers D.1(J9)

ユンカース D.1(J9)

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機
全長:7.25m、全幅:9m、全備重量:834kg
エンジン:BMW IIIa 185HP、
最高速度:185km/h、武装:7.9mm機銃×2

終戦直前に実戦配備された、ジュラルミン波板外板構造の全金属製単座戦闘機。

41機の生産しか間に合わなかったようで、ほとんど実戦には使われていない。
高速重戦闘機という性質の感じだが当時の空中戦の感覚には合わなかったのか、もっぱら気球攻撃に使用されたらしい。

ユンカースの一連番号ではJ9となる。

Junkers D.1 Germany

Junkers CL.1

Junkers CL.1

Junkers CL.1

ユンカース CL.1

1918年ドイツ
単発・複座地上攻撃機
全長:7.9m、全幅:12.0m、全備重量:1050kg
エンジン:Mercedes D III 180HP、
最高速度:161km/h、武装:7.9mm機銃×3

ユンカース教授は、複葉のJ1攻撃機は自分ではあまり気に入らず、単葉のこのCL.1を開発した。

全金属製の時代に先行した野心作ではあったが、軍側には認められずごく少数しか作られなかった。
単葉の機体といっても、もはやフォッカーEシリーズやモラン・ソルニエなどとは違い、片持支持翼の近代的なモデルであった。

翼やボディが直線的で、昔懐かしいUコン模型飛行機のような感じだ。

Junkers CL.1 Germany

Junkers J.1(J4)

Junkers J.1(J4)

Junkers J.1(J4)

ユンカース J.1(J4)

1917年ドイツ
単発・複座攻撃機
全長:9.1m、全幅:16m、全備重量:2140kg
エンジン:Benz BZ.IV 200HP、
最高速度:155km/h、武装:7.9mm機銃×2

地上砲火への対抗策として胴体前部とエンジン回りを5mmのニッケル=クロム鋼鉄板で覆った、「空飛ぶ戦車」の異名をもつ地上攻撃機。

胴体や翼の大部分も先進的なジュラルミン波板外板構造で、実際に低空飛行して銃火を浴びても強かったようである。
たいへん重いので上昇力も鈍重で運動性も悪かったが、この時期にこの機体構造はかなり画期的な設計ではあった。

ユンカースの一連番号の「J**」でいうと、このJ.1は、J4になる。
ユンカースの一番最初の試作機J1は、単葉のE.1のことになる。ややこしい。

Junkers J.1 Germany

Junkers E2(J2)

Junkers E2(J2)

Junkers E2(J2)

ユンカース E2(J2)

1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.3m、全幅:11.00m、全備重量:865kg
エンジン:Mercedes D2 120HP、武装:-
最高速度:170km/h

J-1(E1)の試験飛行がとりあえず成功したので、引き続き開発された単座機。

片持ち式低翼の分厚い主翼や全体のスタイルも、この時期の機体としてはたいへん洗練されているが、いかんせん鉄板による全金属機なので重く、上昇性能が悪いというのが最大の欠点であった。

1機目の試作に続いて作られた5機では、エンジンを160HPのD3に強化し、主翼をやや大きくしたものの、かえって重量が1トン以上に増加してペイロードも減ってしまった。

試験飛行で墜落事故を起こし、パイロットが死んでしまった。

Junkers E2(J2) Germany

Junkers E1(J1)

Junkers E1(J1)

Junkers E1(J1)

ユンカース E1(J1)

1915年ドイツ
単発・複座戦闘機。
全長:8.62m、全幅:12.95m、全備重量:1080kg
エンジン:Mercedes D2 120HP、武装:?
最高速度:170km/h

世界初の実用全金属機として有名なユンカースの最初の試作機。
0.2mmの鉄板で作られ、支柱や張線無しの片持ち主翼も非常に先進的。

流石に写真で見ると中翼の翼の付け根が異様に太い。
試験飛行で170km/hと、この時期の飛行機としてはたいへん高速を記録したが、逆に旋回性能は全く悪く、また重すぎて上昇性能も悪かった。

この時期の戦闘機としてはこの2つの性能が悪いのは致命的で、開発は中止され次のモデルに移行していった。

このモデルがユンカースで言う「J1」だが、後の実用地上攻撃機「J4」も軍用名称は「J1」と称される。
この最初の「J1」は、軍の呼称では「E1」と言われている。
ユンカースの場合、このへんがややこしいので注意が必要。

Junkers E1(J1) Germany