Supermarine Nighthawk

Supermarine Nighthawk

Supermarine Nighthawk

スーパーマリン ナイトホーク
(ペンバートン・ビリング P.B.31E)

1917年イギリス
双発・4座迎撃機。
全長:11.28m、全幅:18.29m、全備重量:2,788kg
エンジン:Anzani 10気筒空冷星型エンジン 100HPx2
武装:7.7mm機関銃×2、1.5ポンド(37mm)デイビス銃
最高速度:121km/h

ドイツ軍のツェッペリン飛行船による空襲を迎撃するために、ペンバートン・ビリングによって設計された重迎撃機。

主翼4枚、水平尾翼2枚の双発機で、ツェッペリンを撃破するための37mm砲を備え、夜襲に備えてサーチライトと専用の発電機まで搭載している。
写真で見てもいかにも鈍重そうで、こんなものが飛ぶのかという感じだが、実際に試験飛行では最高速97km/hしか出せなかった。
これは当のツェッペリンの速度と同じで、なおかつ3000mまで上昇するのに1時間もかかるので、どう見ても迎撃など不可能。

当然試作機1機で終わった。

Supermarine Nighthawk

Halberstadt CL4

Halberstadt CL.IV

Halberstadt CL.IV

ハルバーシュタット CL4

1918年ドイツ
単発・複座攻撃機。
全長:6.54m、全幅:10.74m、全備重量:1068kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×3、
最高速度:165km/h

ベストセラーとなった、CL2の機体を改良し、よりマヌーバビリティを向上した改良モデル。
テスト結果が良かったため450機が発注され、LFGなどに250機が追加発注された。

10kg爆弾を5発、手投げで攻撃できる。

Halberstadt CL.IV Germany

Voisin 5

Voisin 5

Voisin 5

ヴォアザン 5

1915年フランス
単発・複座軽爆撃・攻撃機。
全長:9.53m、全幅:14.75m、全備重量:1140kg
エンジン:Salmson 9 150HP、
武装:7.7mm機関銃×1、または37mm Canon×1
最高速度:105km/h

大戦開始前から存在する、いわば航空黎明期からの機体を実戦に投入したモデル。

いかにも旧式だが大戦初期には偵察・地上攻撃にかなり活躍した。
推進式で前方視界に優れている点を生かして、37mmの機関砲を備えたモデルも有名。

流石に戦闘機が発達した後期には前線から退いた。
まるで乳母車のような4輪式が特徴的。

Voisin 5 France

Sopwith Salamander

Sopwith Salamander

Sopwith Salamander

ソッピース・サラマンダー

1918年イギリス
単発・単座攻撃機。
全長:5.94m、全幅:9.52m、全備重量:1139kg
エンジン:Bentley BR2 230HP、武装:7.7mm機銃×2、
最高速度:201km/h

ソッピース・スナイプを元に作られた地上攻撃機。
11kg爆弾4個を装備できる。

強襲攻撃向けに、胴体前方部分は10mmと6mmの鋼板で箱型に囲われていた。
スナイプとほぼ同等なのに重量がたいへん重いのはこのためである。

実戦配備を進めている間に大戦終了となり、ほとんど実戦には参加していない。

Sopwith Salamander Britain

Vickers Vampire

Vickers Vampire

Vickers Vampire

ヴィッカース・ヴァンパイア

1917年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.74m、全幅:9.63m、全備重量:1106kg
エンジン:B.R.2 200HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:193km/h

古典的な推進式デザインの機体だが前方視界の良さを生かして塹壕掃射などの地上攻撃用に作られた低空用戦闘機。

推進動力は飛行機の始まりから続いているわけだし、この当時も英国機にはたいへん多いのだが、ついに飛行機の主流にはならなかったようである。

機体の重量配分や胴体の複雑化、エンジン冷却の問題などなのだろうが、逆に高速機も多いのを見てもメリットもあるようなのだが・・・。

Vickers Vampire Britain

Hannover CL.3a

Hannover CL.3a

Hannover CL.3a

ハノーバー CL.3a

1917年ドイツ
単発・複座戦闘・攻撃機
全長:7.58m、全幅:11.70m、全備重量:1080kg
エンジン:Argus As.III 180HP、
最高速度:165km/h、武装:7.9mm機銃×2

後部射撃手の射界の広い複葉尾翼を採用した多用途複座戦闘機。

CL2の低空での地上攻撃時の機動性向上のため、補助翼などを改良し軽量化した後継機種で、CL2とほぼ同じ。
CL3はより軽量高性能なメルセデスエンジンを搭載したが、単座戦闘機への供給が優先されたため、 CL2と同じオペルエンジンを搭載したCL3aが多かった。

530機以上が生産されている。

Hannover CL.IIIa Germany

Hannover CL.2

Hannover CL.2

Hannover CL.2

ハノーバー CL.2

1917年ドイツ
単発・複座戦闘・攻撃機
全長:7.80m、全幅:11.95m、全備重量:1110kg
エンジン:Argus As.III 180HP、
最高速度:165km/h、武装:7.9mm機銃×2

木製モノコックの胴体の高い位置に後部射撃手の銃座をそなえ、垂直尾翼が上に出ない複葉尾翼を採用した機体。

上主翼ごしに前上方も射撃することができ、後部射撃手は邪魔のない射界を得て、四方八方に向けて撃つことができる。
ただし、下後方が死角になり、そちらから敵戦闘機に攻撃されるとよくやられたという。

この種の機種の中では成功したモデルで、630機以上が生産された。

Hannover CL.II Germany

Halberstadt CL2

Halberstadt CL2

Halberstadt CL2

ハルバーシュタット CL2

1917年ドイツ
単発・複座攻撃機。
全長:7.30m、全幅:10.77m、全備重量:1130kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2~3、
最高速度:170km/h

スマートな機体に広い射界をもつ後方射手を乗せ、50kg程度の爆装もできる、ベストセラー偵察・攻撃機。

もともと、戦闘機として開発されたD4からの発展型で、1917から終戦まで900機ほどが主に地上支援に活躍した。

機体脇に取り付けられた爆弾架に並べた10個ほどの小型爆弾を、後方射手が敵陣の塹壕に投げ落とした。

Halberstadt CL.II Germany

Junkers CL.1

Junkers CL.1

Junkers CL.1

ユンカース CL.1

1918年ドイツ
単発・複座地上攻撃機
全長:7.9m、全幅:12.0m、全備重量:1050kg
エンジン:Mercedes D III 180HP、
最高速度:161km/h、武装:7.9mm機銃×3

ユンカース教授は、複葉のJ1攻撃機は自分ではあまり気に入らず、単葉のこのCL.1を開発した。

全金属製の時代に先行した野心作ではあったが、軍側には認められずごく少数しか作られなかった。
単葉の機体といっても、もはやフォッカーEシリーズやモラン・ソルニエなどとは違い、片持支持翼の近代的なモデルであった。

翼やボディが直線的で、昔懐かしいUコン模型飛行機のような感じだ。

Junkers CL.1 Germany

Junkers J.1(J4)

Junkers J.1(J4)

Junkers J.1(J4)

ユンカース J.1(J4)

1917年ドイツ
単発・複座攻撃機
全長:9.1m、全幅:16m、全備重量:2140kg
エンジン:Benz BZ.IV 200HP、
最高速度:155km/h、武装:7.9mm機銃×2

地上砲火への対抗策として胴体前部とエンジン回りを5mmのニッケル=クロム鋼鉄板で覆った、「空飛ぶ戦車」の異名をもつ地上攻撃機。

胴体や翼の大部分も先進的なジュラルミン波板外板構造で、実際に低空飛行して銃火を浴びても強かったようである。
たいへん重いので上昇力も鈍重で運動性も悪かったが、この時期にこの機体構造はかなり画期的な設計ではあった。

ユンカースの一連番号の「J**」でいうと、このJ.1は、J4になる。
ユンカースの一番最初の試作機J1は、単葉のE.1のことになる。ややこしい。

Junkers J.1 Germany