丙式二型

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丙式二型

1918年フランス・日本
単発・複座戦闘機。
全長:7.30m、全幅:10.41m、全備重量:1280kg
エンジン:イスパノスイザ 300HP、武装:7.7mm機銃×3、
最高速度:230km/h

フランスのスパッド20を日本陸軍で試用したもの。

第一次大戦で得られたエッセンスを集約した革新的な高速・重戦闘機。
強力なイスパノ水冷V8エンジンを使用。

1919年から日本陸軍が100機購入したスパッド13C1(丙式1型)と比べると支柱がI型シングルとなり、上翼が後退角ぎみになっているようでたいへんスマートになっている。

丙式二型 Spad Japan

甲式三型

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甲式三型

1917年フランス・日本
単発・単座戦闘機。
全長:5.67m、全幅:8.22m、全備重量:630kg
エンジン:ル・ローン 120HP、武装:7.7mm機銃×2、
最高速度:163km/h

フランスのニューポール24を日本陸軍で導入したもの。
最終的に308機が納入された。

本国ではこれよりスパッド13の方が好まれたようである。

甲式三型 Nieuport Japan

モーリス・ファルマン

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モーリス・ファルマン

1914年日本(フランス)
単発・三座偵察機。
全長:?、全幅:?m、
エンジン:ルノー 100HP、武装:不明、
最高速度:96km/h
モーリス・ファルマン大型水上機

大正3年、それまで使われていた同じモーリス・ファルマンの小型水上機を強力にしたモデルが輸入された。

こちらは従来型「モ式小型」に対して「モ式大型水上機」と呼ばれ、横須賀海軍工廠で国産化された。
中国・青島でのドイツ軍攻撃に1機が参戦し、日本初の実戦経験ももつ機種として有名。

日本海軍揺籃期の代表的機体で、後の「横廠式」シリーズを開発する礎となったことだろう。

モーリス・ファルマン Farman Japan

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

1914年日本(ドイツ)
単発・複座偵察機。
全長:10.2m、全幅:13.7m、
エンジン:ダイムラー 90HP、武装:不明、
最高速度:100km/h

大正3年2月にドイツから2機民間に購入された、ルンプラー・タウベ。

当時中国・青島のドイツ軍攻撃に参戦していた日本軍機はドイツ側のタウベ機に性能的に追いつかなかった。
そこで秋に急遽陸軍が買い上げ、中国に派遣されたが、実戦には間に合わなかった。

この機体は1915年に英国から購入した、オスロ・ダイムラー90HPエンジンに換装されている。

ルンプラー・タウベ Japan

Nieuport NG

Nieuport

Nieuport

ニューポールNG

1913年日本(フランス)
単発・複座偵察機。
全長:7.87m、全幅:10.88m、
エンジン:ノーム 50HP、武装:不明、
最高速度:110km/h

大正2年にフランスから購入された機体。
原型のニューポールNMを少し小型化し、馬力が半分となっている。
座席は並列複座、つまり横に並んで座る形式になっている。

1機買っただけで終わったようだが、後年これをもとにした地上滑走練習機が数機つくられている。

Nieuport NG JAPAN(France)

Nieuport NM

Nieuport NM

Nieuport NM

ニューポール NM

1912年日本(フランス)
単発・3座練習機。
全長:7.80m、全幅:12.25m、全備重量:880kg
エンジン:ノーム14気筒 100HP、武装:-
最高速度:115km/h

日本陸軍にとってはじめての100km/h超の高性能機で、大正2年にフランスから輸入。
わりあい大型の機体だが、補助翼無しの旧式機で操縦性が悪く、1機のみで不採用。

3座となっているが、この丸い狭そうなコックピットにどうやって乗るのか謎である。

Nieuport NM JAPAN(France)

横廠式ロ号甲型水上機

横廠式ロ号甲型

横廠式ロ号甲型

横廠式ロ号甲型水上機

1917年日本
単発・複座偵察・爆撃機。
全長:10.16m、全幅:15.69m、全備重量:1628kg
エンジン:イスパノスイザ 200HP、武装:ルイス旋回機銃×1、
最高速度:156km/h

国産機として初めて世界水準の性能で量産された国産水上偵察機。
海軍が初めて採用した国産の制式水上偵察機で、世界に誇る日本の水偵の元祖でもある。

双フロートを持ちながら、強力なイスパノエンジンで高速を発揮、多くの長距離飛行の記録も達成している。
佐世保から追浜までの1300kmを11時間半で飛行する、当時驚異的な長距離飛行に成功。

その後、中島飛行機や愛知時計などでも大量生産され、合計200機以上作られている。
航続力約5時間。

横廠式ロ号甲型 Japan

横廠式ホ号乙型水上機

横廠式ホ号乙型

横廠式ホ号乙型

横廠式ホ号乙型水上機

1916年日本
単発・複座偵察・爆撃機。
全長:9.60m、全幅:21.0m、
エンジン:サルムソン 200HP、武装:不明、
最高速度:96km/h

日本で初めて設計製作された国産水上機で、また、胴体の下に爆弾を取り付けられるようにした最初の国産機でもある。

黎明期の機体であり速度は遅いが航続力は11時間半もある。
やはり海国日本の設計思想は大陸のヨーロッパと違い、最初から航続力志向があるのだろう。

海軍横須賀工廠で生産され、設計は後の中島飛行機創設者の中島海軍大尉。

横廠式ホ号乙型 Japan

陸軍制式2号

制式2号

制式2号

陸軍制式2号

1917年日本
単発・複座試作機。
全長:?、全幅:?、全備重量:?
エンジン:メルセデス・ダイムラー 100HP、武装:不明、
最高速度:?

制式1号に続いて、臨時軍用気球研究会が高速実験機として試作。
やはりアルバトロス的なデザインの機体。

しかし、またもエンジントラブルにより墜落事故を起こし、テストを行なっていた坂本中尉は殉職した。

機体の欠陥でなくエンジントラブルで致命的墜落をするということは、やはり当時のレベルとしては過大な翼面荷重をもっていたのだろう。

制式2号 Japan

陸軍制式1号

制式1号

制式1号

陸軍制式1号

1916年日本
単発・複座偵察機。
全長:9.35m、全幅:15.1m、全備重量:1,100kg
エンジン:メルセデス・ダイムラー 100HP、武装:不明、
最高速度:108km/h

初めて日本の設計により試作された国産軍用機。

臨時軍用気球研究会の手による機体なので、「会式」となるべきところだが、それまでの「会式」が外国機の焼き直しだったのに比べ独自設計ということで、陸軍制式の第一号を誇る制式1号となった。

翼面荷重の高い革新的高速機の設計ながら、国産化したダイムラーエンジンの信頼性が追いつかず不時着事故を起こしている。
初期のアルバトロス偵察機に似た感じの機体で、列車で運べるよう主翼は折りたたみ仕様になっている。

制式1号 Japan

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

1914年日本(ドイツ)
単発・複座偵察機。
全長:10.2m、全幅:13.7m、
エンジン:ダイムラー 90HP、武装:不明、
最高速度:100km/h

大正3年2月にドイツから2機民間に購入された、ルンプラー・タウベ。

当時中国・青島のドイツ軍攻撃に参戦していた日本軍機はドイツ側のタウベ機に性能的に追いつかなかった。
そこで秋に急遽陸軍が買い上げ、中国に派遣されたが、実戦には間に合わなかった。

この機体は1915年に英国から購入した、オスロ・ダイムラー90HPエンジンに換装されている。

ルンプラー・タウベ Japan

会式7号駆逐機

会式7号

会式7号

会式7号駆逐機

1917年日本
単発・単座戦闘機。
エンジン:カーチス 90HP、武装:不明、
最高速度:不明

日本で初めて試作された国産戦闘機。

日本の航空発祥の地、埼玉県所沢で作られた。

フランスより購入した、モーリス・ファルマンが原型の、まさに黎明期の機体である。
エンジンは水冷V8気筒90馬力。

原型のファルマンをフランスより持ち帰り、開発とテストにあたってきた陸軍の沢田中尉はこの機のテスト飛行中に墜落、殉職した。

会式7号 Japan

会式3号

会式3号

会式3号

会式3号

1912年日本
単発・複座実験機。
全長:11m、全幅:11m、全備重量:?
エンジン:アンザニ 6気筒 60HP、武装:無し、
最高速度:?

臨時軍用気球研究会の「会式」シリーズ第3号。
基本的には2型とほぼ同じだが、途中からエンジンを換装強化している。

大正元年の陸軍特別大演習に参加。
所沢飛行場から東京間の往復飛行にも成功した。

会式3号 Japan

会式2号

会式2号

会式2号

会式2号

1912年日本
単発・複座実験機。
全長:11m、全幅:11m、全備重量:550kg
エンジン:グノーム7気筒 50HP、武装:無し、
最高速度:72km/h

1号機の成功を受けて、臨時軍用気球研究会では翌年2号機を製作。
これも徳川大尉の設計によるもので、脚や尾翼などに改良が加えられている。

所沢飛行場から代々木練兵場まで飛行し、東京都心の周回飛行にも成功した。

会式2号 Japan

会式1号

会式1号

会式1号

会式1号

1911年日本
単発・単座実験機。
全長:11m、全幅:11m、全備重量:550kg
エンジン:グノーム7気筒 50HP、武装:無し、
最高速度:72km/h

日本では徳川大尉の初飛行から1年も経っていない早さで、明治44年に記念すべき日本初の国産1号軍用機を完成させた。
徳川大尉による設計で、ファルマンをベースにしながらも独自の改良設計を加えられている。

「会式」とは、「臨時軍用気球研究会」オリジナルという意味で、この1号から始まり7号まで製作される。
所沢の飛行場で製作・実験されていた。

現在、所沢の航空発祥記念館にレプリカが展示されている。

会式1号 Japan