アルバトロス W4
1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:8.5m、全幅:9.5m、全備重量:1070kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:160km/h
アルバトロスD1の水上型で、主に北海沿岸の海軍基地防御に配置された。
D1の翼面積を広げ、フロートをつけた急造のモデルだったが意外と活躍したようである。
117機が生産され、一部はエーゲ海でも任務についていた。
Albatros W4 Germany
アルバトロス W4
1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:8.5m、全幅:9.5m、全備重量:1070kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:160km/h
アルバトロスD1の水上型で、主に北海沿岸の海軍基地防御に配置された。
D1の翼面積を広げ、フロートをつけた急造のモデルだったが意外と活躍したようである。
117機が生産され、一部はエーゲ海でも任務についていた。
Albatros W4 Germany
アルバトロス D11
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.58m、全幅:8.0m、全備重量:723g
エンジン:Siemens-Halske 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:190km/h
アルバトロスのDシリーズの中でも異端的なモデル。
水冷エンジンのアルバトロスの中にあって珍しい空冷ロータリーエンジンは、ジーメンス・ハルスケだから、 ジーメンス・シュッケルトと同じである。
そのため、ジーメンス・シュケルトとそっくりなブルドッグのような風貌になっている。
機体は軽く小型で、翼間支柱はシンプルなI型のものとなっている。
2機しか作られなかった大戦末期の試作モデルのようである。
Albatros D.XI Germany
アルバトロス・D5
1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.33m、全幅:9.05m、全備重量:932kg
エンジン:Mercedes D3 180HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:186km/h
1917年、春には「血の4月」といわれる大被害を連合軍にもたらした、アルバトロスD3だったが、早くも秋には連合軍側の新鋭機投入でその優位を失いつつあった。
D5は急遽投入された改良型だが、その性能アップは小規模に留まり、急降下時の下翼構造の弱点もあってこの後苦戦をするようになる。
すでに機体の基本設計の限界まで完成されてしまって、更なる性能向上は望めなくなっていたようである。
とはいえ、最後まで非常に大量に生産された主力機種である。
ちょうど、WW2において劣勢に転じた後のメッサーシュミットや零戦とおなじ立場の戦闘機であった。
ちなみに、DVaは下翼などを強化した改良型。
主力で数も多いため、機体塗装のバリエーションも非常に多く、この写真のように個人マーキングの派手なバリエーションに富んでいる。
ALBATROS D.V Germany
アルバトロス・D3
1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.33m、全幅:9.05m、全備重量:886kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:165km/h
水冷直列エンジンだが絞りこまれたカウルから巨大なプロペラスピナーにつながるラインが流線型で美しい。
また、主翼の平面形も優雅な曲線を描いていて、WW1の機体の中でもフォッカーDR.1と並んで、ベスト・デザイン賞ものと思うのだがいかがだろうか?
宮崎駿の架空デザインの航空機にありそうなシルエットである。というより、この辺のデザインをかなり取り入れているものと思われる。
この流線型ボディは全て合板製で、他国に比べてこの形式が多いのはいかにも「森の国」ドイツらしい。
ちなみにこの合板部分はクリアーなニスによる塗装のものが多く、天然木目のウッディな飛行機となっている。
1917年ころの主力戦闘機とされ、性能・戦力とも優れていて、一時期の制空権を完全に連合軍から奪っていたという。
ALBATROS D.III Germany
アルバトロス D2
1916年
単発・単座戦闘機
全長:7.4m、全幅:8.5m、全備重量:888kg
エンジン:Mercedes D.IIIa 160HP、
最高速度:175km/h、武装:7.9mm機銃×2
アルバトロスは大戦中期のドイツ主力機種で、かなりの数が量産されている。
前モデルのD1で不評だった視界の悪さを上翼の位置を下げることで改善したのがD2で、この後のD3とともに英国の推進式戦闘機群を圧倒していった。
特徴的な円筒形の胴体は、量産機としては最初の木製モノコック構造である。
Albatros D.II Germany
アルバトロス・D1
1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.3m、全幅:8.6m、全備重量:888kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:164km/h
その登場と実戦配備で連合軍を痛打した、アルバトロスDシリーズのプロトタイプ。
上翼が高い位置にあることによる視界の悪さが指摘され、急遽改良されたD2がメインとなったが、D1も並行して投入された。
D1はまだアルバトロス独特の優雅な翼端ではなく角張っている。
また、このプロトは特に全体が角張っているようである。
ALBATROS D.I Germany
アルバトロス C12
1918年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8.85m、全幅:14.37m、全備重量:1639kg
エンジン:Mercedes D IVa 260HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:175 km/h
アルバトロスCシリーズの実質最終モデル。
(さらにこれの開発型のC15というのもあるようだが)
高アスペクトの主翼にコンパクト化した戦闘機型ボディーで、流線型の高性能機。
性能的にはC10と変わらないが、ドイツ複座偵察機の中でも最良の機種といわれた。
ALBATROS C.XII Germany
アルバトロス C10
1917年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:9.15m、全幅:14.36m、全備重量:1668kg
エンジン:Mercedes D IVa 260HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:175 km/h
1917中期から登場した、主力偵察機。
強化されたエンジンの性能強化型。
平面図などで見ると、主翼のアスペクトがだんだん長くなってきている。
300機ぐらい生産されているようだ。
ALBATROS C.X Germany
アルバトロス C9
1917年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:?m、全幅:?m、全備重量:?kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:?
最高速度:155 km/h
1917年初期に3機だけ作られたらしい、あまり知られていない機種で、ちょっと謎のプロトモデル。
シリーズの他のモデルと支柱の組み方が変わっている。
また、上翼だけに大きな後退角がついている独特のデザインである。
元来、地上攻撃機のプロトであったようで、フォン・リヒトフォーフェンが個人的な移動用に使っていたという話もある。
ALBATROS C.IX Germany
アルバトロス C7
1916年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8.7m、全幅:12.78m、全備重量:1550kg
エンジン:Benz Bz IV 200HP、武装:7.9mm機銃×2、
最高速度:170 km/h
トラブルの多かったモデルC5の8気筒エンジンをベンツの6気筒に変更し、洗練されたモデルとなった。
1917にかけて短期の活躍だったようだ。
このモデルだけはあまりアルバトロスらしくなく、上翼の端が張り出していない。
ALBATROS C.VII Germany
アルバトロス C5
1916年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8.95m、全幅:12.78m、全備重量:1385kg
エンジン:Mercedes D4 220HP、武装:7.9mm機銃×1-2、
最高速度:170 km/h
モデルC3の6気筒エンジンが8気筒にパワーアップし、機体もより流線型に洗練されて400機程度量産された。
ただし、エンジントラブルが多かったようで、必ずしも成功作というわけでもなかったようである。
C3と比べるとこれ以降のモデルでは、尾翼の昇降舵が左右通しのタイプに変更されている。
ALBATROS C.V Germany
アルバトロス C3
1916年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8m、全幅:11.69m、全備重量:1353kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機銃×1-2、
最高速度:140 km/h
アルバトロスB3から発展した実戦モデルで、偵察および100kg程度の爆弾搭載もできた。
C1に比べ機体が小ぶりになり、操縦性・運動性が向上している。
このモデル以降のCシリーズは戦闘機のDシリーズに似たスマートなデザインになってきている。
ALBATROS C.III Germany
アルバトロス C1
1915年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:7.85m、全幅:12.9m、全備重量:1190kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:後方機銃×1、
最高速度:140 km/h
アルバトロスB2をエンジン強化し、後方偵察手に機銃を装備した実戦モデル。
偵察機とはいえ、初めて強力な機銃を標準装備したことにより、戦闘機に近い正確の強襲偵察機として活躍した。
もちろん地上攻撃や軽い爆撃などもこなす、大戦初期のオールラウンダーであった。
大ぶりな機体デザインは、ほとんどBシリーズのままである。
ALBATROS C.I Germany
アルバトロス B1
1914年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8.57m、全幅:14.5m、全備重量:1080kg
エンジン:Mercedes 100HP、武装:無し、
最高速度:105 km/h
大戦前から開発されていた、最初期を代表する軍用機。
このころ以前の軍用機は全て偵察機で、専門の戦闘機が出現するのは戦争が始まってからである。
このころはまだドイツ軍偵察機の「C」記号ではなく、複座を総括して表す「B」記号になっている。
これの発展型が後の有名なアルバトロスCシリーズにつながっていく。
ALBATROS B.I Germany