ニューポールNG
1913年日本(フランス)
単発・複座偵察機。
全長:7.87m、全幅:10.88m、
エンジン:ノーム 50HP、武装:不明、
最高速度:110km/h
大正2年にフランスから購入された機体。
原型のニューポールNMを少し小型化し、馬力が半分となっている。
座席は並列複座、つまり横に並んで座る形式になっている。
1機買っただけで終わったようだが、後年これをもとにした地上滑走練習機が数機つくられている。
Nieuport NG JAPAN(France)
ニューポールNG
1913年日本(フランス)
単発・複座偵察機。
全長:7.87m、全幅:10.88m、
エンジン:ノーム 50HP、武装:不明、
最高速度:110km/h
大正2年にフランスから購入された機体。
原型のニューポールNMを少し小型化し、馬力が半分となっている。
座席は並列複座、つまり横に並んで座る形式になっている。
1機買っただけで終わったようだが、後年これをもとにした地上滑走練習機が数機つくられている。
Nieuport NG JAPAN(France)
ローニング M8
1918年アメリカ
単発・単座偵察機。
全長:7.31m、全幅:9.98m、全備重量:1074kg
エンジン:Hispano-Suiza 300HP、武装:機関銃×2、
最高速度:232km/h
最初はライトの会社から始まり、マーチンの技術者だった、Grover Loeningの手による、最初のアメリカオリジナル戦闘機のひとつ。
なかなかモダンなデザインの複座の肩翼機で、強力なイスパノエンジンを搭載し高性能だったようである。
そのため、1918年には5000機の生産命令が出たが戦争終結によりキャンセルされ、実際に製造されたのは5-6機のようだ。
Loening M8 U.S.A
S.I.A 9B
1918年イタリー
単発・複座偵察爆撃機。
全長:?、全幅:15.50m、全備重量:2990kg
エンジン:Fiat A.14 630HP、武装:7.7mm機銃×2、8mm機銃×1
最高速度:215km/h
フィアットの系列会社のSIAがフィアットのエンジンを使って作った,SIA7Bという高速偵察機は上昇力もあり高性能だったが、 主翼の構造に弱点があるとされた。
これを改良して大型化し、エンジンも何と630HP!(700HPという資料もある)もの超ハイパワーにした重量級モデルが9B。
戦争終結により生産は中止され、結局62機の生産に留まったという。
S.I.A 9B Italy
S.I.A 7B
1917年イタリア
単発・複座偵察機。
全長:9.06m、全幅:13.32m、全備重量:1567kg
エンジン:Fiat A12 260HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:186km/h
フィアットの子会社であるS.I.Aが開発した偵察機。
実用性と取り扱いの良さ、上昇力もすぐれていたが、主翼が構造的に弱いという致命的な問題を抱えていた。
初期の7Sのあと改良され7Bとなっているが、あまり活躍はできず1年ほどで退役している。
後の9Bなどに受け継がれていくこととなる。
S.I.A 7B Itary
ポミリオ PE
1917年イタリー
単発・複座偵察機。
全長:8.94m、全幅:11.78m、全備重量:1538kg
エンジン:Fiat A-12 260HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:194km/h
大戦中に生産されたイタリア機の中でももっとも多い生産数を誇るというベストセラー機。
強力なエンジンを搭載した高速偵察機。
一部の機体では何と400HPのエンジンを搭載したものもあったらしい。
デザイン的にはイタリア的というよりイギリス的で大味な感じではある。
Pomirio PE Italy
アームストロング・ウィットワース FK8
1917年
単発・複座偵察・爆撃機
全長:9.5m、全幅:13.3m、全備重量:1275kg
エンジン:Beardmore 160HP、
最高速度:158km/h、武装:7.7mm機銃×2
大戦後期に幅広く使われた多用途機。
フルカバーされたエンジンから長い集合排気管が伸びている。
また、機首側面にラジエーターが振り分けて取り付けてあるので、 上翼上にあるのはどうやら冷却水のタンクのようである。
Armstrong-Whitworth FK8 Britain
ソッピース・タブロイド
1914年イギリス
単発・単座偵察機。
全長:?m、全幅:?m、全備重量:?kg
エンジン:Gnome 80HP、武装:?、
最高速度:148km/h
1914年のシュナイダー・カップ・レースに勝った、当時としては快速の機体。
大戦初期にはその快速を生かして偵察航空機として採用された。
約40機は生産されたようである。
スタイルを見ても、この頃らしく車輪まわりは転覆防止のそりなど古臭いが機体はいかにも早そうである。
Sopwith Tabloid Britain
アブロ 504
1914年イギリス
単発・複座偵察・軽爆撃機、練習機
全長:8.97m、全幅:10.97m、全備重量:1,574kg
エンジン:Gnome 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:132km/h
英国軍の中でも圧倒的な量実績をもち、開戦時から終戦後まで使い続けられたロングセラー機種。
原型は1913年の航空ダービー入賞機種で、丈夫で扱いやすい機種として広く軍用に取り入れられた。
開戦初期は偵察・地上攻撃に使われたが、各種戦闘機が開発・投入されるようになるとすぐに旧式化して一線からは退いた。
しかし、後方支援や練習機としては長く使われ、大戦後も民間や外国でも多数使われている。
それだけ汎用性と耐久性に優れていたのだろう。
長く使われ大量生産された機種なので、a型、b型,j型、k型などエンジン違いなどのバリエーションが多い。
戦闘機としての評価以上に、世界の航空史に欠かせない機種でもある。
AVRO 504 Britain
シュッテランツ Dr1
1917年ドイツ
単発・単座偵察機。
全長:6.26、全幅:8.00、全備重量:900kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:?
最高速度:?
飛行船メーカーのシュッテランズが作った三葉機。
母体はD3複葉機を使って改造された試作機である。
中翼と下翼だけスタッガー配置になった、ちょっと変わった翼の配列に見える。
Schutte Lanz Dr.I Germany
シュッテランツ C1
1914年ドイツ
単発・単座偵察機。
全長:?、全幅:?、全備重量:?
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:?
最高速度:?
このメーカーは、ツェッペリンの陰に隠れて目立たないが飛行船では有名なメーカーである。
大戦初期から開発・研究されていた飛行機も何種かあるが、これはドイツではこの時期珍しい推進式機種。
試作の1機しか作られなかったようだがメルセデスの強力なエンジンを搭載している。
もっとも、この会社の飛行機は複葉戦闘機、双発爆撃機ともみな同じエンジンのようである。
詳細はまったく不明。
Schutte Lanz C.I Germany
ハルバーシュタット CL2
1917年ドイツ
単発・複座攻撃機。
全長:7.30m、全幅:10.77m、全備重量:1130kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2~3、
最高速度:170km/h
スマートな機体に広い射界をもつ後方射手を乗せ、50kg程度の爆装もできる、ベストセラー偵察・攻撃機。
もともと、戦闘機として開発されたD4からの発展型で、1917から終戦まで900機ほどが主に地上支援に活躍した。
機体脇に取り付けられた爆弾架に並べた10個ほどの小型爆弾を、後方射手が敵陣の塹壕に投げ落とした。
Halberstadt CL.II Germany
サブラトニク SF4 Dr
1917年ドイツ
単発・単座戦闘・偵察機。
全長:8.33m 全幅:9.25m、全備重量:1070kg
エンジン:Benz Bz III 150HP、武装:7.8mm機銃×1
最高速度:158km/h
試作水上戦闘機で、複葉と3葉がそれぞれプロトタイプとして作られた。
写真ではなかなかスマートなデザインだが、性能的には不作だったようで生産はされていない。
とはいっても、兄弟機種のSF2やSF5などは、同様デザインの複葉機で、偵察機や練習機としてドイツ海軍で使われている。
どこの国でも3葉機の試作機は多いが成功例は意外と少ないのだが、水上機ではなおさらなのかもしれない。
Sablatnig SF4 Dr Germany
DFW C5
1916年
単発・複座偵察機
全長:7.87m、全幅:13.27m、全備重量:1430kg
エンジン:Benz Bz IV 200HP、
最高速度:155km/h、武装:7.9mm機銃×2
スリムな機首の形状ながらエンジンのシリンダートップや排気管は大きく突き出した機体。
空力的に不利そうだが、さほど高速でないのでこれで良かったんだろうか。
この前のモデル、C.4とあわせて地味ながら、たいへん多用途に活用されたベストセラー機種。
偵察機だが、爆撃、夜間爆撃などにも活躍し、1000機以上が生産されている。
DFW C.V Germany
1918年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:5.90m、全幅:9.46m、全備重量:?
エンジン:Siemens-Halske Sh III 160HP、武装:?
最高速度:?
ローランド D16
詳細は不明だが、1918中期以降に作られたプロトタイプ。
エンジン違い(Goebels)の170HPのモデルもあったようである。
この時期の新鋭機は各国とも、次第にパラソル翼のものが多くなってくる。
そろそろ時代は複葉から脱し始めてきたのかもしれない。
Roland D.XVI Germany
ローランド C2
1916年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:7.3m、全幅:10.3m、全備重量:1284g
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×1-2、
最高速度:165km/h
スマートなモノコックボディーと流線型の幅広の翼間支柱、三角に伸びる垂直尾翼。
流麗なシルエットをもつ美しい機体の偵察機だ。
偵察員のための後席には側方に四角い窓がついている。
操縦士は上翼の上に頭を出しているので上方視界は抜群だが、地上滑走で転覆すると致命的なので、 操縦席前の翼上には、「四つ手網」の枠のようなロールバーがついている。
そのスタイルから、「鯨」の愛称をもち、魚や鮫のようなノーズアートを描かれた機体も多い。
結構高性能だったようで、護衛戦闘機としても使われたようである。
Roland CII Germany
ルンプラー C1
1915年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:7.85m、全幅:12.15m、全備重量:1,333kg
エンジン:Mercedes 160HP、武装:7.9mm機関銃×1~2、
最高速度:152km/h
ドイツ軍の偵察機の中でも、もっともメジャーな機種のひとつで、あらゆる戦線で長期間にわたって使用された。
偵察から戦闘、軽爆撃までこなす、初期の多目的機だが、改良やパワーアップを重ね終戦時期まで一線で使われた。
後には電熱服と酸素マスクを使用しての高高度偵察まで行われている。
Rumpler CI Germany
L.V.G. C5
1917年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8.07m、全幅:13.62m、全備重量:1533kg
エンジン:Benz Bz IV 200hp、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:164km/h
大戦後期の最主力偵察機のひとつで、優れた汎用機としてたいへん多くのシーンで使われた。
大戦中に使われた複座機の中でももっとも成功した機体のひとつと言われる。
1917中ごろから就役し、1250機程度が発注された。
戦後も各国で使われ、ポーランドでは150機も使用されている。
L.V.G. C.V Germany
L.V.G. C2
1915年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8.1m、全幅:12.8m、全備重量:1405kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×1-2、
最高速度:130km/h
1915年後半から就役して1917年まで広く活躍した、偵察・軽爆撃機。
前モデルのC1と併せて、ドイツで最初に実戦配備された武装複座機であった。
1916年にはロンドンを空襲し、ヴィクトリア駅の爆撃に成功している。
「L.V.G.」は、製造メーカーLuft-Verkehrs Gesellschaft mbH の略。
L.V.G. CII Germany
L.V.G. B1
1912年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8.30m、全幅:12.12m、全備重量:1075kg
エンジン:Mercedes D.I 100HP、武装:無し
最高速度:105km/h
まだ純然たる戦闘機が出てくる前の非武装偵察機。
大きな機体に非力なエンジンで、ようやく軍用機が実用になってきたところである。
アルバトロスの初期偵察機と同様のデザインでこの手の機体の基本形という感じ。
この後、終戦まで使い続けられる一連のシリーズの先駆けである。
L.V.G. BI Germany
横廠式ロ号甲型水上機
1917年日本
単発・複座偵察・爆撃機。
全長:10.16m、全幅:15.69m、全備重量:1628kg
エンジン:イスパノスイザ 200HP、武装:ルイス旋回機銃×1、
最高速度:156km/h
国産機として初めて世界水準の性能で量産された国産水上偵察機。
海軍が初めて採用した国産の制式水上偵察機で、世界に誇る日本の水偵の元祖でもある。
双フロートを持ちながら、強力なイスパノエンジンで高速を発揮、多くの長距離飛行の記録も達成している。
佐世保から追浜までの1300kmを11時間半で飛行する、当時驚異的な長距離飛行に成功。
その後、中島飛行機や愛知時計などでも大量生産され、合計200機以上作られている。
航続力約5時間。
横廠式ロ号甲型 Japan
横廠式ホ号乙型水上機
1916年日本
単発・複座偵察・爆撃機。
全長:9.60m、全幅:21.0m、
エンジン:サルムソン 200HP、武装:不明、
最高速度:96km/h
日本で初めて設計製作された国産水上機で、また、胴体の下に爆弾を取り付けられるようにした最初の国産機でもある。
黎明期の機体であり速度は遅いが航続力は11時間半もある。
やはり海国日本の設計思想は大陸のヨーロッパと違い、最初から航続力志向があるのだろう。
海軍横須賀工廠で生産され、設計は後の中島飛行機創設者の中島海軍大尉。
横廠式ホ号乙型 Japan
陸軍制式1号
1916年日本
単発・複座偵察機。
全長:9.35m、全幅:15.1m、全備重量:1,100kg
エンジン:メルセデス・ダイムラー 100HP、武装:不明、
最高速度:108km/h
初めて日本の設計により試作された国産軍用機。
臨時軍用気球研究会の手による機体なので、「会式」となるべきところだが、それまでの「会式」が外国機の焼き直しだったのに比べ独自設計ということで、陸軍制式の第一号を誇る制式1号となった。
翼面荷重の高い革新的高速機の設計ながら、国産化したダイムラーエンジンの信頼性が追いつかず不時着事故を起こしている。
初期のアルバトロス偵察機に似た感じの機体で、列車で運べるよう主翼は折りたたみ仕様になっている。
制式1号 Japan
ルンプラー・タウベ
1914年日本(ドイツ)
単発・複座偵察機。
全長:10.2m、全幅:13.7m、
エンジン:ダイムラー 90HP、武装:不明、
最高速度:100km/h
大正3年2月にドイツから2機民間に購入された、ルンプラー・タウベ。
当時中国・青島のドイツ軍攻撃に参戦していた日本軍機はドイツ側のタウベ機に性能的に追いつかなかった。
そこで秋に急遽陸軍が買い上げ、中国に派遣されたが、実戦には間に合わなかった。
この機体は1915年に英国から購入した、オスロ・ダイムラー90HPエンジンに換装されている。
ルンプラー・タウベ Japan
モスカ MB bis
1916年ロシア
単発・単座戦闘偵察機。
全長:6.1m、全幅:7.2、全備重量:487kg
エンジン:ル・ローヌ 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:130km/h
イタリアの航空設計技師、フランチェスコ・モスカによる小型機。
ノーマルのMBは複座偵察機だが、それの小型版モデル。
主翼と尾翼は鉄道輸送のために完全に折りたためる仕様になっていた。
主翼の付け根は下方視界を得るために骨組みだけになっていたが、これは性能の大幅な低下を招き、後にカバーされた。
機銃は同調装置を備えておらず、古典的な弾丸反射板を装備していた。
Mosca MB bis Russia