Sopwith Snipe

Sopwith Snipe

Sopwith Snipe

ソッピース・スナイプ

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.79m、全幅:9.47m、全備重量:917kg
エンジン:ベントリー 230HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:194km/h

名機、ソッピース・キャメルをさらに改良・発展させた、大戦末期のモデル。

ハイパワー・エンジンの搭載で高速により運動性、耐久性も高く、当時最新鋭の最強クラスの戦闘機だが、 大戦終結直前の配備ということで実際に活躍した例はあまり多くはないようである。

主翼の大型化と上反角により、キャメルの欠点を改良し扱いやすくなったようだが、熟練パイロットには キャメルの強烈な旋回性能の方を好む声も多かったらしい。

Sopwith Snipe Britain

Sopwith Camel

Sopwith Camel

Sopwith Camel

ソッピース・キャメル

1917年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.76m、全幅:8.53m、全備重量:692kg
エンジン:クレルジェ 130HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:181km/h

連合軍を代表する主力戦闘機であり名機だが、反面、癖の強い操縦性ゆえに初心者の事故も相当多かったようである。
小型軽快な機体に重いハイパワーエンジンを搭載したことにより、エンジントルクの作用が強く旋回時の事故が多発した。

エンジンのバリエーションには110HP、130HP、150HPの3種類がある。

WWⅠファイターを代表する、もっとも複葉機らしいデザインのひとつではないだろうか。

Sopwith Camel Britain

Sopwith Pup

Sopwith Pup

Sopwith Pup

ソッピース・パップ

1916年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.91m、全幅:8.10m、全備重量:596kg
エンジン:ル・ローン 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:159km/h
Sopwith Pup

後の名機、ソッピース・キャメルの原型となった小型・軽快な機体。

パワーは無いが軽量・小型の利点を発揮して運動性にたいへん優れていた。
その特徴をとらえて、Pup(子犬の意)と愛称された。

日本軍も輸入・採用したようである。

Sopwith Pup Britain

Sopwith 1 1/2 Strutter

Sopwith 1 1/2 Strutter

Sopwith 1 1/2 Strutter

1916年イギリス
単発・複座戦闘機。
全長:10.21m、全幅:7.69m、全備重量:975kg
エンジン:Clerget 130HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:161km/h
ソッピース・1 1/2 ストラッター

英国で初の前方同調機銃を搭載した戦闘機。

最初は戦闘機、後には偵察・爆撃機として幅広く活躍した。
単座のモデルもある。

合計約6000機が生産され、そのうち何と4500機もがフランスで生産されている。

また、大戦中から大戦後にかけて、アメリカ、ロシア、ベルギー、ルーマニア、日本などでも使われている。

1 1/2という変な名前は、翼間支柱が片側1本半というニックネームが定着してしまったということである。
後に主役はソッピース・パップに受け継がれる。

Sopwith 1 1/2 Strutter Britain

Sopwith Triplane

Sopwith Triplane

Sopwith Triplane

ソッピース・トライプレーン

1917年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.73m、全幅:8.08m、全備重量:697kg
エンジン:クレルジェ 130HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:185km/h

ソッピース・パップをベースに作られた有名な三葉機。

運動性と上昇性能にたいへん優れ、軽快な格闘性能でアルバトロスD3あたりの強敵となった。

英国海軍航空隊で活躍、また、英国のカナダ人部隊による黒塗りのトライプレーン・チームが活躍して有名になった。
配備されていた期間は意外と短いが、すぐ後のフォッカーDr.1に影響を与えたといわれている。

そういえばDr.1では赤塗りの”フライングサーカス”が有名だがこれも真似たのだろうか?

Sopwith Triplane Britain

Sopwith Tabloid

Sopwith Tabloid

Sopwith Tabloid

ソッピース・タブロイド

1914年イギリス
単発・単座偵察機。
全長:?m、全幅:?m、全備重量:?kg
エンジン:Gnome 80HP、武装:?、
最高速度:148km/h

1914年のシュナイダー・カップ・レースに勝った、当時としては快速の機体。
大戦初期にはその快速を生かして偵察航空機として採用された。
約40機は生産されたようである。

スタイルを見ても、この頃らしく車輪まわりは転覆防止のそりなど古臭いが機体はいかにも早そうである。

Sopwith Tabloid Britain

Avro Spider

Avro Spider

Avro Spider

アブロ スパイダー

1918年
単発・単座戦闘機
全長:6.25m、全幅:8.68m、全備重量:688kg
エンジン:Clerget 130HP、
最高速度:193km/h、武装:7.7mm機銃×1

主翼の支柱にV型の複雑な構造を取り入れ、張り線をなくした機体。
横から見ると支柱がV型だが、前から見てもV型の組み合わせになっている。

その割に軽量になっているし性能も悪くはなかったようだが、すでに名機・ソッピース・キャメルが生産に入っていて出番を逸したようである。

試作が何種かあったためか、エンジンも110HPから180HPとデータがいろいろある。

Avro Spider Britain

Avro 530

Avro 530

Avro 530

アブロ 530

1917年
単発・複座戦闘機
全長:8.69m、全幅:10.97m、全備重量:1216kg
エンジン:Hispano-Suiza 200HP、
最高速度:183km/h、武装:7.7mm機銃×2

絞り込まれたカウリングと冷却空気を取り込むリング状のスピナーで、スマートな機首デザインの複座機。
縦長長方形断面の胴体をもつ。

詳細は不明だが、実際の機体は試作程度の生産にとどまったようである。

Avro 530 Britain

AVRO 504a

AVRO 504a

AVRO 504a

アブロ 504

1914年イギリス
単発・複座偵察・軽爆撃機、練習機
全長:8.97m、全幅:10.97m、全備重量:1,574kg
エンジン:Gnome 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:132km/h

英国軍の中でも圧倒的な量実績をもち、開戦時から終戦後まで使い続けられたロングセラー機種。

原型は1913年の航空ダービー入賞機種で、丈夫で扱いやすい機種として広く軍用に取り入れられた。
開戦初期は偵察・地上攻撃に使われたが、各種戦闘機が開発・投入されるようになるとすぐに旧式化して一線からは退いた。

しかし、後方支援や練習機としては長く使われ、大戦後も民間や外国でも多数使われている。
それだけ汎用性と耐久性に優れていたのだろう。

長く使われ大量生産された機種なので、a型、b型,j型、k型などエンジン違いなどのバリエーションが多い。

戦闘機としての評価以上に、世界の航空史に欠かせない機種でもある。

AVRO 504 Britain

Pemberton-Billing PB25

Pemberton-Billing PB25

Pemberton-Billing PB25

ペンバートン・ビリング PB25

1917年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:7.34m、全幅:10.04m、全備重量:699kg
エンジン:Gnome 100hp、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:143km/h

スーパーマリンの前身でもある、ペンバートン社の推進式戦闘機。

デザイン的にはスマートな流線型ナセル、後退角をもつ上翼など見かけは洗練されている感じだが、 実際には低性能だったようだ。
基本的にはよくある推進式複葉機だが、双垂直尾翼というのは珍しいのでは。

20機ほど生産されているが、すでにこの時期には時代遅れとなっているようである。

Pemberton-Billing PB25 Britain

Vickers Vampire

Vickers Vampire

Vickers Vampire

ヴィッカース・ヴァンパイア

1917年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.74m、全幅:9.63m、全備重量:1106kg
エンジン:B.R.2 200HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:193km/h

古典的な推進式デザインの機体だが前方視界の良さを生かして塹壕掃射などの地上攻撃用に作られた低空用戦闘機。

推進動力は飛行機の始まりから続いているわけだし、この当時も英国機にはたいへん多いのだが、ついに飛行機の主流にはならなかったようである。

機体の重量配分や胴体の複雑化、エンジン冷却の問題などなのだろうが、逆に高速機も多いのを見てもメリットもあるようなのだが・・・。

Vickers Vampire Britain

Vickers FB12

Vickers FB12

Vickers FB12

ヴィッカース・ FB12

1916年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.65m、全幅:9.02m、全備重量:656kg
エンジン:ノーム 110HP、武装:7.7mm機関銃×1-2、
最高速度:140km/h

かなり少数しか作られなかったようだが、資料もなにも無いので詳細不明。

まるでロケット・カプセルのようなボディ、上反角つきの翼、むき出しのエンジン・シリンダーと、 異様な風貌に興味がそそられる。
なんとなく、WW2日本海軍の「震電」みたいな雰囲気である。
試作機なのだろうか

Vickers FB12 Britain

Vickers FB5

Vickers FB5

Vickers FB5

ヴィッカース・ FB5

1915年イギリス
単発・複座戦闘機。
全長:8.3m、全幅:11.1m、全備重量:930kg
エンジン:Gnome 100HP、武装:7.7mm機関銃×1-2、
最高速度:113km/h

古典的な推進式デザインの機体だが前方視界の良さを生かして塹壕掃射などの地上攻撃用に作られた低空用戦闘機。

設計段階から初めて戦闘機としてつくられた史上最初の機体といわれる。
(それ以前は偵察機の転用。というか、軍用機イコール偵察機であった。)

「ガンバス」(Gunbus)というニックネームがよく知られている。

Vickers FB5 Britain

Bristol F.2

Bristol F.2

Bristol F.2

ブリストル F2

1917年 イギリス
単発・複座戦闘機。
全長:7.87m、全幅:11.96m、全備重量:1474kg
エンジン:ロールスロイス・ファルコン3 275HP、武装:7.7mm機関銃×2~3、
最高速度:198km/h

英国を代表する複座・多目的戦闘機。
強力なロールスロイスエンジンを搭載し、優れた性能で成功した主力機種となった。

機首部分はスパッドなどと同様円形のラジエーターを備え、ちょっと見に空冷エンジンのような円筒形。
駄作だったRAF・BEシリーズにとって代わる複座多用途戦闘機の成功作となり、改良された後期モデルのb型が主流生産機種となっている。

総生産数5,300以上で、英国以外にも多くの地域に輸出され、大戦後も長く使われている。

Bristol F.2 Britain

Bristol M1

Bristol M1

Bristol M1

ブリストル M1

1917年
単発・単座戦闘機
全長:6.24m、全幅:9.37m、全備重量:611kg
エンジン:Le Rhone 110HP、
最高速度:209km/h、武装:7.7mm機銃×1

まるで、モラン・ソルニエそっくりの単葉機である。
大きなスピナーと円筒形の胴体が特徴的。

軽量で、このころとしては高速な機種で百数十機作られ、性能も良かったようだが、 着陸速度が高かったのが好まれなかったらしく、実際の戦闘にはあまり使われなかったようである。

Bristol M1 Britain

De Havilland DH5

De Havilland DH5

De Havilland DH5

デハビランド・DH5

1917年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.71m、全幅:7.83m、全備重量:676kg
エンジン:ル・ローン 110HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:164km/h

ソッピースのシリーズに似た空冷回転星型エンジンの機体だが、主翼の下翼が上翼よりも前にセットされた逆スタッガー方式。
資料不足でよく判らないが、パイロットには評判の悪い機体だったようだ。

De Havilland DH5 Britain

De Havilland DH2

De Havilland DH2

De Havilland DH2

デハビランド・DH2

1916年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:7.68m、全幅:8.61m、全備重量:654kg
エンジン:Gnome 100HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:150km/h

ドイツのフォッカー・Eシリーズがプロペラ同調式機首機銃をもって大変な脅威となっていたため、 英国では推進式エンジンのシリーズが多く使われていた。
機首に邪魔なプロペラが無いので心おきなく機銃を撃ちまくることができるというわけである。

実際、これらの飛行性能の勝る機種が配備されてから、フォッカーの制空権はなくなったという。
現代の自動車に例えれば、キャブオーバーのトラックのような操縦席だから、視界は抜群だろう。

De Havilland DH2 Britain

De Havilland SE5a

SE5a

SE5a

デ・ハビランド・SE5a

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.42m、全幅:8.10m、全備重量:887kg
エンジン:イスパノスイザ 180~200HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:203km/h
SE5a(R.A.F)

SE5をパワーアップし、ややショートスパンにした高速戦闘機。
WWⅠでも最強の機体のひとつと思われる。

機銃はエンジン上と主翼上に1丁づつ備え、高速で、上昇力、急降下ともに優れていた。

ソッピース・キャメルとともに、多くのエースパイロットに愛用されてトップクラスの撃墜記録をつくっている。
主力機だけにバリエーションもあり、エンジンもイスパノ150HP、200HP、ウーズレイ200HPなどがある。

アメリカ陸軍でも採用されている。

De Havilland SE5a Britain

De Havilland SE5

De Havilland SE5

De Havilland SE5

デ・ハビランド・SE5

1917年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.49m、全幅:8.50m、全備重量:876kg
エンジン:イスパノスイザ 150HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:191km/h
De Havilland SE5(R.A.F)

R.A.F(Royal Aircraft Factory)開発による水冷V8イスパノスイザエンジンを搭載した英国を代表する主力戦闘機。
高速で航続力もあり、操縦安定性、整備性、耐久性にもすぐれたトータルバランスの高い機体であった。

SE5は初期型だが、すぐ後のSE5aは歴史に残る名機となった。
機関銃は2丁だが、1つはエンジンカウル上に、1つは主翼の上にもっている。

個人的にはカウリングの四角い機体デザインはあまり好きではないが・・・(^^;

De Havilland SE5 Britain

RAF BE12

RAF BE12

RAF BE12

RAF BE12

1916年イギリス
単発・単座戦闘・爆撃機。
全長:8.31m、全幅:11.28m、全備重量:1067kg
エンジン:R.A.F. 4a 150HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:164km/h
RAF・BE12

大戦開戦後には完全に時代遅れであったBE2を原型として開発された機種だが、やはり戦闘機としての性能は駄作であった。
そのため軽爆撃機として使われたが、それにしても低性能であまり役に立たなかったようである。

それにしては、英国軍だけで468機生産され、さらに中東やギリシャにも配備された。

この4aエンジンはV型12気筒で左右6気筒づつの煙突のような集合排気管が特徴的。
後期モデルの12bにはイスパノスイザの200hpエンジンを装備して性能が向上したが、もっと高性能機種にエンジンを振り向けなければならかった。

RAF BE12 Britain

RAF BE2

RAF BE2

RAF BE2

RAF BE2

1913年イギリス
単発・複座偵察・軽爆撃機
全長:9 m、全幅:10.68m、全備重量:1,600kg
エンジン:Renault 70HP、武装:無し(後期型:7.7mm機関銃×1-2)
最高速度:112km/h
RAF BE2

原型が1912年に初飛行した古典機だが、開戦時には英国航空戦力の中心だった機種。
初期モデルは構造的に弱く機銃搭載ができない偵察機兼手投げ爆撃機。

1914年には構造を強化して機銃を搭載したc型が登場するが、何としても基本設計が古いモデルであった。
1915には、「フォッカーのまぐさ」とまで言われるほどの大損害を出すことになる。

写真で見ても、転覆防止橇を備えたいかにも古い感じのデザインである。

RAF BE2 Britain

RAF N.E.1(F.E.12)

RAF N.E.1(F.E.12)

RAF N.E.1(F.E.12)

RAF N.E.1(F.E.12)

1917年 イギリス
単発・複座戦闘機
全長:9.19m、全幅:14.57m、重量:1336kg
エンジン:イスパノスイザ 200hp、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:153km/h
RAF N.E.1

Royal Aircraft Factoryで、FE9をベースに夜間戦闘機として開発されたモデル。
夜間戦闘専門機を開発するというのは当時としては先進的な野心的発想であった。
しかし、ベースとなった推進式のFE9自体がすでに時代遅れの旧式となっていたので成功しなかった。

6機のみの試作に終わっている。
別名 F.E.12

RAF N.E.1 Britain

RAF F.E.9

RAF F.E.9

RAF F.E.9

RAF F.E.9

1917年イギリス
単発・複座戦闘偵察機。
全長:8.61m、全幅:12.22m、全備重量:1125kg
エンジン:Hispano-Suiza 200hp、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:169km/h
Royal Aircraft Factory

FE-2bの後継機種として、イスパノスイザの200馬力エンジンを搭載した複座機。
しかし、1917年の時点でこのタイプの推進式機のコンセプトは完全に時代から取り残されていた。

何故、今さらこの時期に開発されていたのか、ちょっと謎な気もする。
RAF(Royal Aircraft Factory)で3機だけ試作され計画放棄。

Royal Aircraft Factory F.E.9 Britain

R.A.F. FE8

R.A.F. FE8

R.A.F. FE8

R.A.F. FE8

1915年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:7.21m、全幅:9.6m、全備重量:610kg
エンジン:Gnome Monosoupape 100HP、
武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:151km/h

前方同調機銃をまだ持たない英国軍による一連の推進式戦闘機。
ガンバスなど複座のものよりもかなり軽快でシンプルな骨組みとなっている。
だが、すでにこれが配備される頃にはドイツ軍ではアルバトロスD2が登場しているので時代遅れであった。
結局、実戦配備では最後の推進式となった。

R.A.F. FE8 Britain